【テニプリ】野良猫系女子【仁王雅治】

仁王の作戦 ページ3

(仁王side)




『野良猫』と同じクラスになれ、幸運じゃとおもっとた


その幸運はまだ序の口じゃった

同じクラスになれただけでなく、出席番号の関係で席が隣同士になったんじゃ

ブン太も近いのぉ

俺が１４番、『野良猫』が１５番、ブン太は１６番

俺の隣が『野良猫』で後ろがブン太じゃ


同じクラスで隣同士‥‥‥‥


幸運続きで疑問も解決すると思っとった




じゃが、話しかけても無視‥‥‥

それどころか目も合わせてくれん


軽く傷つくなり


そんな俺を見てブン太は「ドンマイ！落ち込むなって☆」と励ます

別に、落ち込んどらんと返して、これからのことを考える




考えても考えてもなんも思い浮かばん


『野良猫』は謎が多すぎじゃ


サボりスポットすら、分かっとらん‥‥‥



サボり‥‥‥スポット‥‥‥


そうじゃ！！！サボりスポットを見つければ良いんじゃ！！


『野良猫』を尾行し、サボりスポットを探しだす


サボりスポットなら会話をしてくれるかもしれん



善は急げ


早速、ブン太にサボるから適当に言い訳を頼むといい『野良猫』を追跡する


『野良猫』を追って、着いたところは屋上でも、保健室でも、裏庭でもなく



使われていない教室じゃった



『野良猫』は空き教室に入っていった


俺はすぐに入っていくのは駄目かと思いドアを少し開け、中の様子をうかがう


そこは、机、椅子、テレビ、パソコン、という学校らしいものもあるものの、

ゲーム機、漫画、DVD、食器、ソファー、冷蔵庫などの家庭品がたくさん置いてあった


「普通にここで暮らせね？」と思うくらい生活感溢れる場所じゃ



じゃが、肝心の『野良猫』はドアが死角になって見えない




『野良猫』の様子をうかがうことを諦め、ドアに手をかけ開いた


【ガラガラ】と音が鳴った

『野良猫』は少しだが動揺したようじゃった


『野良猫』は一瞬にして落ち着きを取り戻しこっちを見た


じゃが、すぐに手元の本に視線を移す




『野良猫』がこっちを見たとき目が合った



初めて目があって




なんというか、言葉に言い表せないほど達成感があった





その、達成感もすぐに崩れ落ちることになるんじゃが‥‥‥



幾度話しかけても無視‥‥‥


教室と同じなり‥‥‥


かなり粘ったが結局会話もできず、昼になった


幸村たちとの約束ごとがあったため、仕方なく諦め、教室に戻った



よくよく考えると、サボりスポットを見つけ、目も合ったんじゃから合格じゃろ？

満足じゃ

仁王のヒミツ☆→←仁王の幸運

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す