何時何分地球が何回回った時? ページ7
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永玖と体育館裏でいちゃいちゃしてた。
永玖が甘えてくるのって結構レアなんだよね。
頭をなでなでしてあげてる。
「可愛いね永玖」
永「Aのが可愛い」
「リスみたい」
永「褒めてんの?それ」
「べた褒めだよ」
永「じゃあいっか」
赤ちゃんみたいに笑って私の胸元に顔を埋めてすりすりしてる。
くすぐったい。
永「A」
「ん?」
永「キスしたい」
「ん、いーよ」
ちゅっとキスしてあげた。
永「何それだけ?」
「もっとして欲しいの?」
永「分かってんならしろよ」
「何怒ってんの。素直に言えばいいのに」
永玖なりに頑張って甘えてんだろな。
しょうがない。いっぱいキスしてあげよう。
髪の毛をくしゃっと掴んで身を寄せる。
永「Aは誰とも付き合わねぇの?」
「誰ってみんなの中での誰か?」
永「そ。例えば俺」
「ふふ。どうする?付き合う?」
永「って言ってもどうせ付き合ってくれねんだろ」
「永玖は可愛いからね」
永「はぁ?それが理由?」
「怒ってても可愛い」
永「むかつく!」
ぷりぷりしてる。可愛い〜
何でだよとかブツブツ言いながら力強く抱きついてくる。
「いやまぁ男らしい時もあるよ。そこは、かっこいいよ」
永「例えば?いつ?どこ?何時何分地球が何回回った時?」
「ちょっと…っ、抑えて」
子供かっ。
馬乗りになってきて両手首掴まれた。
「永玖、」
永「黙って」
「ん…」
唇塞がれた。体に力入んない。
こういう時だ。永玖が男らしくてかっこいいのは。
まぁ本人には絶対言ってやんないけどね。
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作者名:びょる | 作成日時:2022年6月6日 22時