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顔みたらもうどうでも良くなった ページ35

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永「どしたの何かブサイクだけど」

「は?うざ」



会って1言目それかよ。



昼休み屋上に行ったら誰もいなかった。

泣いたから誰もいなくて良かったんだけど永玖が来ちゃった。

それでブサイクって言われてむかつく。



永「…泣いた?」

「ん、」

永「俺に話せる?」

「私の事否定しないなら」

永「俺がいつしたって言うんだよ」

「私の事ブサイクって言わないなら」

永「はい、かわいいかわいい」

「感情こもってない」

永「……可愛い」

「よし」

永「何だこれ」



ほんと何だこれ。永玖と笑い合う。

あ、ちゃんと笑えてる私。



「もう元気出た」

永「いいの話さなくて」

「永玖の顔みたらもうどうでも良くなった」

永「ははっ、何それ」

「ありがとう」



まん丸な目をさらにまん丸にしてぱちぱちさせてる。



永「何か素直なA変な感じする」

「私は素直だよいつでも」

永「嘘つけよ笑 不器用じゃん」

「言わないでよほんとのこと」

永「お前不器用だしあまのじゃくだし」



むぅ。私の事完全に分かってて言ってる。



永「そういうところ含めて、全部Aの好きなとこ」



そう言いながら頭ぽんぽんされた。



「…うん。ほんとに大丈夫になったや」

永「なら安心」

「永玖のパワー恐るべし」

永「俺の愛のパワーすげぇから」



みんな私が欲しい言葉を分かってる。

それに比べて私はみんなに、

みんなが欲しい言葉をかけてあげてることできてるのかな。


.

大好き→←だから、誰もここに入れない



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作者名:びょる | 作成日時:2022年6月6日 22時

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