検索窓
今日:8 hit、昨日:46 hit、合計:18,505 hit

当たり前のことしただけ ページ23

.


次の日。

教室に入ると、やっぱり6人の姿はなかった。

怪我だらけの顔の私にクラスメイトの視線が集まる。



「え、大丈夫?」

「高尾くん達にやられたの?」



普段私の事なんて興味無いくせに、こういう時だけ寄ってくる。


あの6人はクラスの人たちからも先生達からも怖がられているから、そう思われても仕方ないことだけれど。


私のことを助けてくれたのはあの人達で。



「違うよ。その逆」



私は教室を出て、6人を探した。



.



……いた。


体育館裏に6人は集まってた。



永「え、A?どした、授業は?」

「みんなこそ授業出てないじゃん」

哲「俺らはわかるけどさ、お前はいいの?」

「…言ってなかったから」

謙「何を?」



みんなの前に1歩踏み出して。

頭を深く下げた。



「助けてくれて、ありがとうございました」



顔をあげると、不思議そうに高尾くんがこっちを見つめてる。



颯「何で?」

「え、」

颯「当たり前のことしただけなんだけど」

「でも嬉しかったから」

颯「礼なんて別にいらないけど」



ぷいっと顔を逸らされてしまった。

余計なこと言ったのかな。

でもちゃんとお礼は言いたかったし……


.

素直じゃなくて→←私には無いものをこの人たちは持っている



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
設定タグ:ONEN'ONLY , ワンエン , EBiDAN
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:びょる | 作成日時:2022年6月6日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。