05.ウルトラ激キモ男 ページ6
しばらく飛んで、4日後。
約束のショッピングモールに行ったら、もうすでに2人は集合してた。
なるせくんは全体的にダボッとした感じの服、めいちゃんはいつも見慣れてるパーカー姿だ。
｢なるせこいつ、いつも来るの遅いくせに今日だけ10分前に来やがって｣
｢今日から10分前行動ができる男になったんですぅー｣
｢それは絶対ない｣
来た瞬間から、わちゃわちゃ。この2人ほんとに仲良いんだな。
私絶対置いてけぼりになる気がする。
なんて、思っていたけど。
｢ドライヤー買った。最近｣
3人で並んで歩き出したら、なんでもないような感じでなるせくんが言った。
｢え？なに？教えて型番。俺も同じの買う｣
｢ガチ怖いこのストーカー｣
めいちゃん？何言ってんの？
しかも反応するの異常に速かったし。あなたってストーカーキャラだったっけ？
｢ねえA聞いて？めいちゃんのバリキモエピソード｣
｢え？いいよ｣
私がそう言ったら、顔を綻ばせて嬉々としてめいちゃんエピソードを語り始める。
｢あのねあのね、今何してんの？ってライン来たから、風呂入ってるよって送ったの。そしたら、じゃあ俺もなるせに合わせて入ろーとか言う奴だよ？｣
｢絶妙にきもい……｣
｢俺がもぎもぎフルーツがグミの中でいっちゃん上手いって言ったら、後日箱買いしてる写真ストーリーにあげてたし｣
｢えっ、ドン引き……｣
｢いやぁー、なるせを感じたかったんだよね｣
私となるせくんそっちのけで思い出に浸ってるめいちゃん。
目を瞑りながらうんうん、とか頷いてる。
マジっぽくて怖いよほんと。
｢ああ、なるせくんはこんな食べ物が好きなんだーって思って｣
｢ウルトラ激キモ男現る〜｣
｢なるせくん逃げてー｣
めいちゃんが、楽しそうにする私たちを見て、ぐふふって笑った。
ああ、私が男子の友達なかなか出来ないから嬉しいのかな。
でもこの前、お前と仲良くする男は俺だけでいいの！とか言ってたけど。
私の部屋で私の雑誌読みながら、片手にポテチ持って。
いとこだからお互いの家にはよく行くし、なんなら家族みたいなものだと思ってる。
いとこは結婚できるっていうけど、近すぎてそんな気持ちにもならない。なにより、めいちゃんと恋仲って考えただけでなんかゾワッてする。ほんとのお兄ちゃんと恋愛するみたいで。
40になっても独身だったらもらってあげて、ってうちのお母さんがめいちゃんに言ってたのは、聞かなかったことにした。
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かとを74(プロフ) - 私 専用 誘拐犯の続編も気になりますし、正直この作品も素敵なのでっ続けてほしいです。 (4月5日 17時) (
レス) @page23 id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)
h - もし良ければこのお話を続けて頂きたいです (4月4日 2時) (レス) @page23 id: 721a3011a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡花 | 作成日時：2024年2月10日 11時
