03.死ぬほど嫌？ ページ4
さっきから一緒に行くって言って聞かないなるせくんとアニメイトの中で対峙してる。
そんなフッ軽に見えるかな、私。
むしろ警戒心MAXに見えない？いつもは付けてないブルーライトカットの眼鏡と、アディダスの真っ黒ジャージの上からパーカー着てフードも被ってる。
完全に不審者でしょ。
私がというより、私を見た人が警戒するレベルの。
｢じゃあさじゃあさぁ、逆になんでダメなの｣
｢いやだって録に知らない人と2人でなんて……｣
｢Aってガード固いよね。そういうとこ良いわまじ｣
｢やめてよ……気持ち悪いよ｣
私がそう言ったら、びっくりしたみたいに目を見開いた。
｢きもちわるい？！気持ち悪いって言った今？！｣
｢うん……ごめんなさい｣
｢傷ついたー今年いちばん傷ついたかも｣
｢うっ、ごめん｣
｢じゃあさ？お詫びに映画付き合ってよ｣
｢え｣
｢ね？｣
やられた。
いいよね？ってウインクしながら首を傾げるなるせくんを見て、絶句。
まさか断るわけないよね？っていう圧が。怖いよなるせくん。
｢はい……ぜひお供させてください｣
｢やったあ｣
いえいって両手をグーにして顔の横に挙げてる。かわいい。
女の子かな？ってくらい可愛い。
｢じゃー詳しいことはラインで連絡するね｣
｢うん。わかった｣
｢ごめんね？死ぬほど嫌だったら断ってくれていいよ｣
え？ってなるせくんの顔を見上げたら、柔らかい表情で困ったように笑ってた。
私の態度悪すぎて申し訳なくなったのかな、多分そう。
なんか逆にこっちが申し訳なくなってきた。
｢死ぬほど嫌じゃないよ｣
｢ほんと？｣
｢うん。一人で行こうと思ってたから、人数は多い方がいいよね｣
｢そっかぁ。よかった、嫌われてるのかと思った｣
｢全然話したことないのに嫌いにならないよー｣
あははって笑ったら、ちっとも笑ってないなるせくんが私の顔をチラって見た。
何だろう。
｢んじゃ、ハイキュー部買ってきます｣
｢あ、いってらっしゃい｣
｢Aは？これ買うの？鯛……たいだい？｣
｢たしろくん｣
｢鯛代くん！｣
｢うん買うよ。あと黒バスのグッズも買いたい｣
｢じゃあ一緒行こ｣
なるせくんが、そう言って前へ進んで行った。
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かとを74(プロフ) - 私 専用 誘拐犯の続編も気になりますし、正直この作品も素敵なのでっ続けてほしいです。 (4月5日 17時) (
レス) @page23 id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)
h - もし良ければこのお話を続けて頂きたいです (4月4日 2時) (レス) @page23 id: 721a3011a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡花 | 作成日時：2024年2月10日 11時
