いち ページ1
ふわっと、目の前が明るくなった。
家具がほとんど置かれていない無機質なこの部屋に、たったひとつだけ小さなローテーブルが設置されている。そのテーブルの上に1枚、メモのような紙がキレイに置かれていた。
「貴方の強い意志を認め、ここにその機会を与えることを許可する。ただし、このことは誰にも公言しないこと。」
なにこれ。果たし状？
印刷したわけではなさそうだけど、それにしては字が綺麗すぎる。
「ハイキューの世界に転生することを許可する。また、必ず春の高校バレー予選で優勝すること。すなわち、烏野に勝たなければ貴方の命はない。」
な……なんということだ。
からかっているのかな、これは。
私はハイキューというアニメで烏野に白鳥沢が負けたとき、言いようのない敗北感が胸を覆った。一番悔しいのは彼らのはずなのに、深く心に傷がつく。勝てる試合だったと思った。あともう一試合すれば必ず勝てる。これはマグレだ、と。
たかがアニメにそれほどの情熱を注げるほど暇だったわけではない。しかし、アニオタという部類に属さない私でも、このストーリーには心が動かされた。
落ちた強豪、飛べない白鷲。
ふと、その言葉が脳裏に浮かんだ。
牛若や天童が抜けても、五色というエースがいるし、負けたままでは終わらない。
そう信じていたからこそ、3年連続全国へ行く切符を逃したと聞いたときは、膝から崩れ落ちそうになった。
「突然のことに驚いているかもしれないが、ぼーっとしている暇はない。これから3秒以内に転生する。貴方は白鳥沢学園の2年4組に配属される。バレー部のマネージャーであり、重要な情報収集係といえる。」
「それでは、健闘を祈る。」
配属って仕事かよ、と思ったが、急に辺りが暗くなり始めて意識が飛んだ。
3、2、1。
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あまね(プロフ) - みてまふ (7月29日 21時) (
レス) @page17 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - 最近白鳥沢が好きなので、タイトルで飛びつきました(笑)内容もすごく面白いので続きが気になります！頑張ってください！更新待ってます！ (2022年4月30日 13時) (レス) @page7 id: 2ea8f80fde (このIDを非表示/違反報告)
菅-真央(プロフ) - 白鳥沢が一番好きなのでとても嬉しいです！これからも更新待ってます。頑張ってください🙇♀️ (2022年4月29日 14時) (レス) @page7 id: 6a77f9208a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきの | 作成日時：2022年4月29日 14時
