クロアゲハ (ページ9)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:25,832 hit

9 ページ9

橙｢この店の店員さんが第1発見者って聞いたんですけど、｣

店｢ああ、はいうちの従業員が見つけたみたいで、｣

黒｢じゃあはやっさんはその時見てなかったんすか？｣

いや、いつの間にそんなあだ名で呼ぶ程の仲になったんだ、

店｢いや、見たよ。悲鳴が聞こえて、見に行ったら、、｣

橙｢なるほど、ちなみにその従業員の方は？｣

店｢あー、あまりのショックで精神を病んでしまったみたいで、｣

写真でさえ直視できたものじゃないのだから

直接見てしまったら病んでしまうのも当然か、

橙｢林さんは、大丈夫なんですか？｣

店｢はやっさんでいいよ笑

俺は、その従業員越しに少し見えただけだったから、｣

ま、俺も写真だけやったらなんともなかったしそんなもんか、

黒｢その日、午前1時から午前3時頃って何してました？｣

店｢その時間なら家でゆず子とテレビ見てたよ｣

橙｢ゆずこ？｣

店｢ん？ああ俺の奥さんだよ笑ほら、これ｣

黒｢うわあめっちゃ美人っすね｣

橙｢わ！ほんまや！お綺麗ですね｣

店｢そうだろう？本当に俺には勿体ないくらいの人だよ笑｣

はやっさんの手元のスマホには、

色白で黒髪ロングの綺麗な女性が写っていた

はやっさんにはアリバイあり、か

橙｢長い時間ほんまにすんません…！｣

店｢こちらこそついつい話し込んじゃって申し訳ない笑｣

あれから3人で話が盛り上がってしまい

外は日が落ちかけオレンジ色に染まっていた

黒｢それじゃあ失礼します！｣

店｢営業再開したらまたおいで！｣

橙｢はい！｣

結局これといった収穫はゼロか、

ていうか

橙｢めめ、仲良くなるん早ない？｣

黒｢そう？いつも聞き込みの時はこんな感じだよ？｣

めめが聞き込みの天才と言われる所以がわかった気がした

あれだけすぐ打ち解ければ、話したくなるものだ

黒｢まあ、今回は特に何も得られなかったけどね｣

橙｢まあ、そういうもんやろ聞き込みって！

さ、もう暗いし戻ろ｣

黒｢だね｣