22 Fside ページ22
白｢確かに状況は似ているけど、
犯人は亡くなってるんですよね？｣
黄｢じゃあ模倣犯？｣
緑｢俺も最初はそう考えた。
でもそれはほぼ不可能なんだよ｣
なるほど。
確かに不可能だな
白｢ニュースとかネットとかを見て真似したとかでは？｣
桃｢でも、あの時ニュースでは詳細は伏せられてたよね？｣
緑｢そう。ほぼ、情報はないに等しかった。
ネットだと出てたりするけど、この資料程じゃなかった。
それに遺体の状態の情報はほぼ無かったんだよ。｣
黒｢ここまで完璧に模倣するのは無理…｣
紫｢この事件と同一犯じゃなければ、の話だけどな｣
橙｢でも、亡くなったって…｣
緑｢もし、まだ生きてたとしたら…？｣
赤｢被害者の夫は、誤認逮捕だったってこと…？｣
緑｢その可能性はあるね｣
桃｢でも、この事件の第1発見者はもう亡くなってるんだよね？｣
緑｢ん？うん、そうだね。｣
犯人だと思われていた人物は、犯人じゃなかった。
しかも、事件の第1発見者は既に他界している。
青｢じゃあ、犯人に関する手がかりないじゃん｣
んー何か、何かないのか…？
もうすぐの所まで来ているのに…
桃｢もし…行方不明の子どもがまだ、生きてたら？｣
子ども…？
黄｢子どもは、誰かが母親を殺害するところを見てたってこと？｣
紫｢でも、この状態になるまでを間近で見ていて
正気を保てるか？｣
緑｢確かに…普通なら号泣するよね？
号泣すれば確実に犯人も気づく…｣
赤｢でも、その場に子どもの遺体はなかったし、
争った形跡もない｣
当時の子どもの年齢から推定すると
生きていれば俺らと同じ世代だけど…
桃｢この子、虐待されてたんだよね？｣
緑｢恐らくね｣
桃｢なら…既に精神的におかしかった可能性は？｣
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作者名：しろまる | 作成日時：2022年4月29日 23時
