純粋で真っ直ぐな女の子《HSJ》

涙 ページ15

〜〜♪

あ、candleが流れた…そろそろ出番だよね…

よし！

私はステージに出て、ゆっくりお辞儀した。

涼「夜の空滲む光を 肩すくめ見上げている」

マイクを持って歌っている涼介を真ん中へ案内する。

涼「あの日にはもう 巻き戻せない 悲しみ 見ないようにして」

涼介のソロが終わり一旦会場のライトが消された

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

ファンのみんなはもちろん騒ぎ出す。

有紗ちゃんのスタンバイも終わったみたいだから、有紗ちゃんの部分だけスポットライトが照らされた

そこにはファンの皆も″おぉ〜″というくらい、本当に綺麗だった

私は有紗ちゃんの所へ行き手を取り、新郎つまり涼介の待つ場所へと一緒に歩んだ。

薮「街中が煌めいてる」

その時に、繋いでいる手を思いっきり握られた。

有「Aちゃんってさ、やっぱり涼介とは不向きなんだよ？」

なんて小声で言うから、涙出そうじゃん…

やっと涼介の元に着いて、涼介が有紗ちゃんのベールを上げた

その時、２人が見つめ合ったんだ。

その時、私の中で″嬉しい″って理由を勝手につけた涙が頬を辿った。

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