愛情を教えて (ページ21)

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昨日のように練習を開始する彼等

私はと言うと昨日のようにソファーに座って練習する彼等を眺めている。

彼等が凄いと思うことには変わりないが、好きにはなれない。

抜け出すタイミングを伺っていると運良く彼等が集中し始めて振付師も大きい声を上げ音楽も音が大きくなった。

私は、そのタイミングでまた静かに練習室を抜け出した。

「ふぅ…………」

息苦しかった練習室、彼等との暮らし、
ようやく少しだけ開放されたみたいだ。

ここから施設までは１時間ほどかかる

エンオッパには気晴らしに散歩に行くと連絡しておいた。
念のため施設に電話してみる

＼ﾌﾟﾙﾙﾙ,ﾌﾟﾙﾙﾙ／「はい、こちらソウル児童養護施設です」

「あ、あの、もしもし、ユラさん……キム•ユラさんはいらっしゃいますか？」

受付「すみません、ユラさんは只今外出しておりまして。ご要件はなんでしょう？」

「そう……ですか。いえ、特に何もありません。ありがとうございました。」

そう言って電話を切った。

ユラさんにも会えないとなればどうすればいいのだ。

私はまた事務所内をフラフラしていた。

トップアイドルと私とでは価値観が違い過ぎるのにまた他のアイドルとも接しなければならないという重圧感が強い。

そう思っていたら携帯が鳴った

「はい、もしm」

N「Aちゃん？！？！……気晴らしにｯ、散歩って……ｯどこまでｯ…」

練習後すぐにかけてきたのか息があがっている

「事務所内ですけど」

RV「どこ！！！」

エンオッパと変わってラビオッパがでた

「えっと…レコーディンg」

RV「向かう。」

私が言い終わる前にそう言い電話を切るラビオッパ

また、怒られるのかもしれない。

というか、何故ここまで皆さんは心配するのだろう。私が社長の娘だから？

はぁ、ご機嫌取りもいいところだ。

RV「いた！！！！なんでまた今日も抜け出すかな？！？！」

「…貴方々こそどうして私を探すのです？どうせ戻ってくるのに。」

RV「心配だから…」

「偽善者ですか？それとも私が社長の娘だから？……私も高校生、一人になりたい時だってあります。」

RV「そうやって昨日もヒョガにこんなこと言ったんだろ？」

「えぇ、まぁそうですね。」

RV「社長の娘だからって理由もある。だけど他にも理由があるんだよ」

「他………？」

そう言ってラビオッパは話し始めた。