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そこからの記憶はもうないに等しい

今日デビューしたての俺らを知ってくれている人なんてたかが知れてたけど

それでも想い想いのボードを持ってくれている人がいて

すごくキラキラしてたのは覚えている

「レイ…俺デビューしたんだね…」

そう言って泣くのはテヒョン

ずっと非公開生として苦労してきたもんな…

『うん…Vデビューおめでとう』

「うん、YUSAもね」

2人で肩を抱き合いながらステージを降りれば
ウルウルしているマネヒョンがいて

「おまえら〜!!よかったぞ〜!!」

なんて大声で言うもんだからみんな笑ってた

「よし!今日は俺の奢りで飯行こう!!」

「え!本当ですか!?よっしゃ!」

「肉肉!」

そうやって喜んでいる8人に

「レイ」

呼ばれて振り返ると

『ベクさん…』

「ちょっといいか」

『はい、僕も話したいと思ってました』

ベクさんが背を向けて歩き出したから俺も付いていった

心配そうな顔をしたナムヒョンに薄く笑って

(大丈夫です)と口パクしておいた

いい加減自分だってメンバーに守られてばかりいるなんて嫌だ

前に進まないと

《自信持て》そう言って俺の肩を叩いたユンギヒョンの顔をふと思い出した

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作者名:ミヅキ | 作成日時:2018年1月30日 17時

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