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「かっこいいじゃん!レイ!」
「YUSAね〜いいじゃん」
メンバーみんなが口々に褒めてくれるから自然と口角が上がった
悩みに悩んだからね…とても眠いよ…
「よし!じゃあ芸名は決まりだな!」
社長のいつもより機嫌の良い声が会議室に響いた
「じゃあレイ、デビュー曲聞かせてやれ」
『え?』
いやいや、社長さん。話が急すぎません?
俺はもう少し経ってからでいいかな〜って思ってたんですよ?
「え!レイの曲!聞きたい!」
「ヒョンのやっと聞けるんですね!」
…ダメだ…今さら言うけどこのテヒョンとグクのキラキラした目には弱いんだよ…俺…
『…分かりました…』
渋々自分の携帯を取り出してデモテープを再生した
曲の題名は《NO MORE DREAM》
実はモチーフはホソクヒョンのダンスだったりする
絶対に本人には言わないけどね
静かな部屋に俺の歌う声だけが響く
実際にこんな人数に間近で聞いてもらうのは初めてだったから
早く時よ過ぎろと願ってた
曲が終わってすぐにスイッチを切る
まだ誰も喋らない
それが怖くてギュッと目を閉じた
ダメだった?
もっと違う曲調がよかった?
グルグルと不安が溢れる
「レイ…」
先に口を開いたのはユンギヒョンで
ガシッと俺の肩を掴んだかと思えば
「お前やっぱり天才だな!!」
と、ガクガク揺らされた
ものすごい勢いで
こんなユンギヒョン見たことない
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作者名:ミヅキ | 作成日時:2018年1月30日 17時