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『うん。元SM練習生だったよ?なんで知ってるの?』

暴れまくっている心臓を何とか誤魔化しながら聞くと

「俺元々SMにスカウトされてて。見学に行ったことがあって。その時に案内してくれた人がレイの事を《SMの秘密兵器》って言ってたから!」

シーンとした雰囲気をブハッと破ったのは意外にもユンギヒョンで

「ククク…秘密兵器だとよ、良かったじゃねーか」

そのおかげで残りの4人もケラケラと笑いだす

俺も何だかよくわかんないけど笑えてきて最終的には6人で笑ってた

「…なんで笑ってんの?みんな…」

「さぁ…?」

まぁ可哀想なのは状況が飲み込めてないテヒョンとジミンで

『あのね〜話すと少し長いんだけどね…』

そう言って前に話したように語りだす

今度は怖いとか不安だとかそんな感情は一切なかった




『って感じかな。だからみんな笑ってたって言うか…』

「いや、笑う要素あった!?」

「なんかごめん!何も気にせずSMなんて言っちゃって…!」

2人の反応は様々で

やっぱりここには暖かい人が集まるんだなと思ってしまった

『そんな事ないよ。これからはチームなんだしちゃんと話そうとは思ってた事だから。だからテヒョンは自分を責めないで?』

「うん!俺、レイとデビューできるの本当に嬉しいよ!」

「俺も!」

「ちょっと〜俺らの事忘れてない!?俺らだって2人とデビューするんですけど〜」

なんだよ

せっかくクオズのいい感じの雰囲気だったのに拗ねたホソクヒョンが入って来るもんだからもう感動もクソもない

「ヒョン達とデビューできることだって嬉しいに決まってるじゃないですか!」

「そーそー」

ジミン…あなたはいい子だわ…

テヒョン…貴方はもう少し関心持ちなさいね…





やっぱり嬉しい

まだジミンとテヒョンとは出会って1日目だけどこのメンバーに出会えて良かった

“デビュー”と言う言葉がこれほど幸せなものだと感じたのは


きっと…いや

絶対にこのメンバーに出会えたからだよね

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作者名:ミヅキ | 作成日時:2018年1月30日 17時

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