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走りながら携帯を見れば‘ユンギヒョン’と表示された

着信履歴が大量に残ってた

それを見ながらさらに走るスピードを上げる

『ヒョン!!』

ドカンと効果音がつく勢いで音楽室の扉を開けると

若干迷惑そうな顔のユンギヒョンが

「やっと来たか。電話もメールも無視しやがって。その上遅刻か??」

『誠に申し訳ございません…』

このユンギヒョンは怒らせたらまー怖い

後ろに般若が見えるくらい怖い

でもラップはカッコよくて

いざって時にナムヒョンとは違った頼もしさがあって…

ざ、男!って感じ?

さらに

「何個か書いてきたから見てくれ」

俺がSM練習生ってこともSMで作詞作曲家をしていた事も唯一知ってる人だ

作詞作曲家の事はすぐにバレた

作詞作曲するときは本名の“レイ”でやってたから

こんな日本人の名前に分からないわけない

ってユンギヒョンは言ってる

そんなんだから俺に作詞したやつをよく見せてくれる

『うん。いいと思うけどこれを曲にしてみたらここのラップの部分がめっちゃ言いにくくなると思う』

「じゃあテンポを遅くするってのは?」

『それだとこの歌詞に合わないんじゃないですか?』

ふむふむって真剣な顔をして聞いてくれるヒョン。

こんなガキの言うことをちゃんと聞いてくれる

そんなユンギヒョンが好きだ

「やっぱお前すげーな」

そう言ってくれるヒョンが好きだ

8→←7



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作者名:ミヅキ | 作成日時:2018年1月30日 17時

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