クッソ邪魔。【青葉城西】

毒舌40% ページ43

「私はね、かっこいい光ちゃんが好きなんだよ」

木兎「…うん」

「うん、前から言ってるもんね。でも、今の光ちゃんはかっこ悪いよ、私はバレーしてキラキラしてるかっこいい光ちゃんが好きなの」


私は光ちゃんの顔を手で挟みながらそう言う、すると下からチラチラ見るような感じで私を光ちゃんが見つめてきた。私は言葉を続ける


「昔みたいなバレーやってるかっこいい光ちゃんが私は見たいんだけどなぁ」

木兎「！！！Aが見たいなら俺やる！！」

「うん、あと周りの皆を困らせちゃダメ。私は主将としてもかっこいい光ちゃんも見てみたいよ」

木兎「よっし！やるぞお前ら！！」


私が伝える事伝えると光ちゃんはすぐに元気になって、動き始めた。ひと仕事終えた私が息を吐くと、梟谷の人達が近付いてきて私の肩をガシッと掴んだ

巨人に囲まれたわ


木葉「お前凄いわ」

猿杙「うん、まさか木兎が言いくるめられるなんて…」


他の人達も同意する様に頷いていた、すると赤葦さんが近付いてきた

めちゃくちゃ真面目な顔してるから何かと思ったら


赤葦「…凄かった。ありがとう、まさかあそこまで元に戻るなんて…合宿の間はよろしく」

「あ、はい。勿論なんですけど、そこまでなんですか？」

雀田「いやぁ、月詠ちゃんは凄かったよ」
白福「うん、あんなにすぐ復活するなんて〜」

「……いつも、光ちゃんがすみません」


話を聞けば聞くほど光ちゃんのしょぼくれモードで皆さんが大変なのが分かった、私が悪いわけじゃないけどもなんか面目ない気になった

そのまま私は体育館で烏野と梟谷の2回目の試合を見る事にした、試合は最初は烏野が優勢だったが途中で赤葦さんが光ちゃんにボールを上げ


ズドン！！！


3枚ブロックを抜いてキレキレのストレートを決めた、その1点から梟谷が盛り返し最終的には梟谷が勝った。私は光ちゃんに話しかけようとしたら、光ちゃんが抱きついてきた

試合終わりだから仕方ないけど暑い……


木兎「見てたかA！！俺かっこよかったか？！」

「……うん、見てたよかっこよかった！」

木兎「！！へへ、だろだろー！やっぱり俺最強！ヘイヘイヘーイ！」


光ちゃんはテンションが上がったまま他のメンバーにも絡みに行った、私は安心して1つ息を吐いたが、後ろから悪寒がした。私がゆっくり振り向くと……

わあ、なんということでしょう。いい笑顔の烏野の人達が

私は逃げようとしたが、叶わず捕まってしまった
私、悪く、ない。

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