24―小山side― ページ24
Aちゃんの気持ちを受けとめた俺は、ちゃんと彼女を愛していく為に自分からもう一度告白をした。
彼女がお風呂に向かう背中に声をかけ、着替えを用意する為にリビングの隣の寝室に入り、クローゼットの中からちょうどAちゃんが着られそうな服を探す。
それほど身長があるわけではないので、上着一枚でも十分体を隠せそうだが、着るか着ないかは本人に任せることにして、紺のプルオーバーとハーフパンツを手に取りバスルームへと向かった。
脱衣スペースを開けると先程までAちゃんが着ていた服が畳まれて置かれている。
ちらりと服の間から覗く下着に思わずドキッとしてしまう。
気持ちを振り払うようにタオルと着替えを置いて、中にいるAちゃんに声をかけた。
小「タオルと一緒に着替え置いておいたから。そうだ、Aちゃん、上がったらアイス食べようよ」
「なんでいきなりアイス??」
バスルームのドアの向こうからそんな声が返ってくる。
ここからは彼女のシルエットさえ見えない。
小「お風呂上がりはやっぱりアイスでしょ!」
「小山くん、女の子みたい…」
ボソッと何か呟いた気がして、ちょっと覗いてみようかな?なんてふざけた気持ちで何?何か言った?なんてドアを開けようとしたら思いっきりお湯をドアにかけられた。
小「うわっ!!危なくお湯がかかるとこだったじゃん!!」
「ドア、開けようとするからだよ!もうすぐ出るからあっちいっててよ!!」
小「はいはい。じゃあ、アイス用意して待ってるから」
俺はバスルームを後にして、キッチンに向かい、冷凍庫のドアを開けた。
ストックしてあるアイスからバニラとチョコを手に取りリビングのソファーに座って彼女が来るのを待った。
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作者名:ユズキ | 作成日時:2015年2月28日 0時