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「ちょっと苦手だけど、大丈夫だよ!酔っても小山くんがいるし」
小「それなら酔わせても平気?(笑)じゃあ、お店はここにしようか。みんなにメールしておくよ」
そのまま小山くんは祐子と増田くんに候補日とお店のメールを送信した。
「前に私たちの中で誰が最初に結婚するかなって予想しあったの覚えてる?」
いつだったかそんな話を四人でした事があった。
小「覚えてるよ。ダントツで一番は俺だったよね!すごい結婚願望があったから」
当時の小山くんは20代前半のうちには結婚したいって言っていた。
「あったよね!でも、好きな子が振り向いてくれないって嘆いてたね」
小「そんな過去もあったね。二番目はAちゃんでしょ?祐子ちゃんや増田より結婚に近そうだったもん」
そう、二番目は私だった。その時付き合ってる人がいたからかな?結局別れちゃったけど。
「祐子は結婚するより恋愛向きって感じだったし、増田くんはあんまり好きな子の話しないよね?その辺は秘密主義だよね」
小「確かに。増田はそういうの言わないでむっつりな感じ?(笑)あれで頭ん中ですごいの想像してるかもよ(笑)」
いない所で言われ放題の増田くん。
恋愛の話になったらいつも聞き役にまわって、自分の事ははぐらかしてしまう。
「むっつりって(笑)明日、会社で増田くん見たら思い出しちゃうじゃん(笑)」
思わず二人で顔を見合せて笑ってしまった。
小「でも、最初に結婚するのが祐子ちゃんて意外だよね?まだまだ遊んでたいのかと思ってたから」
「意外だよ。ビビっときたんだろうね!残念ながら小山くん、先越されちゃったね!私もだけど(笑)」
人の予想なんてあてにならないものだ。
私と小山くんが付き合うのだって誰も予想していなかっただろうし。
人生なんて何があるか分からない。
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作者名:ユズキ | 作成日時:2015年2月28日 0時