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�� ページ8
「A、早くしなさい。病院行くわよ」
「はぁい……バイバイ、賢二郎。」
「ん。……見舞い行くから」
「ありがとう！」
私は賢二郎とハイタッチをしてからお母さんの車に乗った。
病院では寝たきりなのに、
起きたくて、動きたくて。
だけど動けなかった。
身体中に取り付けられたチューブ。
試合が終わった様に、
私の人生も終わっていく。
賢二郎、
もうそろそろかな。
空が茜色に染まって、
その色が私の病室をも染める。
午後4時30分。
私もそろそろ死ぬのかな。
目をつぶったら
きっともう、
開けることが出来なくなる気がする。
何でこんなに衰弱しちゃうのだろう。
あんなに頑張ったのに。
あんなに生きたかったのに。
神様はひどい。
ピッピッピッピッ
息すら苦しいや。
瞼がおちてくる。
家族も、親戚も泣いてる。
友達も、
一緒に戦ってきた仲間だって。
私のために泣いてくれてる。
男バレの人だって。
あれ？
賢二郎、
賢二郎だけいない。
どこかな。
賢二郎、
私は、
いなくなっちゃうよ。
お願い。
会いに来て。
いなくなる前に。
瞼を開けられなくなる前に。
ピッピッピッピッ
早まる息。
もう、
終わりかな。
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作者名：穀海* | 作成日時：2016年12月11日 14時
