嘘でできてる。【宮侑】

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「ちょっと、邪魔」


「……すいません」


今日の午後からずっと私に当たってくる白金さん。あたふたしてる私が悪いのか、私に妙に当たってくる。すれ違えばぶつかったり足踏んだりするし、侑が話しかけてくるのを見るとすぐ侑に寄ってたかって私のことを押しのけるし。スポドリを作ってる最中に手が滑ったとか言ってばらまくし。


私のじゃない、大事なチームメイトのものなのに。


ありえないくらいの怒りがたまる。けれどここで怒るとみんなから冷たい目で見られて『最低最悪』の言葉が飛び交うに違いない。


「もう！あんたなんで私の行く道行く道にいるの！？」


それあんただろ、なんて言葉に出来ず『すみません、悪気はないしついて行ってないです』と冷たくあしらう。ありえないくらいキチガイな白金さん。雪絵さんに相談したいけれど大事な時に違うとこにいる。


「侑のこと取ろうとしてるんでしょう？分かってるけど、私のだし」


「ご勝手に。」


なんかすごく絡んでくる。


「侑は」






「侑はあ」






「侑はね！」


侑侑って








「うるせえんだよ、てめえ」








食堂で何かが切れた。

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