嘘でできてる。【宮侑】

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宮侑side




足を怪我した。軽い捻挫やし、別になんの支障もない。歩くのに痛いだけや。バレーできる。出来んわけやない。なんでダメなん。何がいけんの。


「意味わからんー！」


でかい声で叫ぶ。


「うっさいわ黙っとれ」


治に頭を叩かれた。


うちのチームは梟谷に２８対３０で負けた。


「いっとくけど、ここに来たんわあいつに会いたかったわけやないやろ。お前今でも好きとか嘘やないの？」


「……それは嘘やない。俺ちゃんと好きやもん。」


「嘘つきやって言われとるけど」


俺は黙る。嘘つきやって言われんのもしゃあない。毎日電話する言うたし、一生愛したる、って言ったし、待ってるとも言うた。


「……嘘つき」


確かに嘘つきやな。


「でも、どの女性よりも好きやもん！治には渡さん！ほかのやからにもな！」


「知らんわ」

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