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足を引きずる様子。タイムアウトでなにか分かってしまったのか。痛そうだ。侑はベンチに座り1年生の誰かに手当をしてもらってる。


「そんなに見つめちゃって、好きなのかな?」


かおりさんの言葉に肩が跳ねる。


「好きなわけないですよ。」


でも心配にはなる。


「あいつは、嘘つきだから」


「……?」


「独り言です。」


私はみんなのスポドリの中身をチェックして水道に向かった。







「あれ?綾坂ちゃん?だっけ?」


「……誰ですか」


黒髪の髪型が変な人。


「誰って失礼だな。」


鼻で笑う。


「誰ですか」


「何回も練習試合してんじゃん!俺!黒尾鉄朗!」


「分からないです。ごめんなさい」


スポドリをふる。黒尾鉄朗がしつこく話しかけてくるが適当にそうですね、ああそうですね、とあしらっておく。あっちの体育館の入口に侑が俯いて座ってた。黒尾鉄朗もそちらをみてニヤリと笑う。


「昼食ん時の」


「見てたんですか」


「彼氏なんだろ?」


「自然消滅ですよ。だから元カレ」


スポドリをタオルで拭く。ジャージでも寒い。手が感じかんでいた。髪の毛を結んでいたものだから私は髪ゴムを取る。これで少しは暖かくなるかな。


「でもあいつそう思ってねえぞ」


「私はもう終わったと思ってますよ。嘘つきとは一緒にいたくないんで」


嘘だ。一緒にいたいくせに。


「じゃあこれで」


私はぽけっとから飴を取り出して黒尾鉄朗に渡す。


「これあげるので秘密にしてくださいよ。」


我ながら幼稚だと思う。









「反則な。」

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萌々子(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» ありがとうございます!!!! (2018年3月22日 21時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - 萌々子さん» えへへ( ´ ▽ ` )はい!めちゃめちゃ嬉しいです!!凄く感動しました! (2018年3月22日 17時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» そんなふうに言っていただけて光栄です!より戻せて良かったですよね!( ´ω` ) (2018年3月16日 22時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - めちゃめちゃいい作品です!!!ガチめにめちゃ好き……より戻ってよかった!!! (2018年3月16日 18時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - 言ノ葉さん» ほ、本当ですね!教えていただきありがとうございます! (2018年2月7日 7時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:穀海* | 作成日時:2018年1月23日 7時

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