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今日もお義母さん達は出張で貴大と二人きりだった。と思えば貴大は友達を連れてきてリビングでゲームをしていた。私は自分の部屋でずっと寝転がって漫画を読んでいた。
貴大とは義理の兄妹だ。
大きい笑い声が聞こえる。生憎ヤキモチ妬きな私は貴大と話せないことにイライラしていた。貴大はよく私に構ってくれる。私はあまり貴大には近寄らない。というより近づけない。
貴大が話しかけてくれても私は大体嫌な顔をした。
別にそうしたいわけじゃないのに。
貴大の友達が帰る音がした。
階段を上がる音もした。私の部屋に近づく足音。するとノック音がして私は漫画を放った。
「A、夕飯食べんぞ」
お腹は空いてない。
「食べない」
「はあ？」
その答えとともにドアが勢いよく開く。
「勝手に開けないでよ！」
私がそう言うと貴大は言う。
「あほかお前は！ちゃんと食べろ！」
軽く頭を叩かれる。貴大はいつもこうやって手加減気味だった。少しじんじんと痛む頭を抑えて『うざい』と一言残す。すると貴大は私のことを持ち上げた。
「おら、食べんぞ！」
「離せえ！！」
私が暴れると危ないと叱る貴大。だったら下ろせ、と思いながら私は貴大に抱えられたまま下に降りた。
「最悪」
「何がだよ」
「貴大嫌い」
「はあ？」
貴大は鮭を口に運び不満そうな顔をした。『嫌い嫌い』と言うのは日常茶飯事。貴大も慣れてるのかどうでもいいように下を向いてご飯を食べ進めた。何故か口に入らないご飯。喉を通らないご飯。
「どうした、進んでねえぞ」
貴大はそう言ってお茶碗を置いた。
「食べたくねえのか？」
ご飯を作るのはいつも貴大だった。めちゃくちゃ美味しくて私の好きな食べ物は大体貴大の作ったもの。だけど本人には言わない。そのせいか悲しそうな顔をする貴大。
「今日はいい」
そう言ったら貴大はそうか、ともっと悲しげな顔をした。
「お腹すいたら言えよ」
「……」
私は黙ったまま席をたった。
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萌々子(プロフ) - お眠のねむさん» 書かせて頂きました！！ご愛読ありがとうございました！ (2018年8月26日 22時) (
レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
お眠のねむ - いつか義妹チャンとマッキーが仲良くシュークリーム食べる画がみたいとおもった (2018年8月21日 15時) (レス) id: e0f075e31d (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - あすかさん» ありがとうございます！ (2018年5月4日 21時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - おもしすぎー！！ (2018年5月4日 21時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - 雛ヒヨコさん» 本当ですか？！とても嬉しいです(*^^*)ありがとうございます！これからもキュンとしてくれれば嬉しいです( ´ω` ) (2018年2月21日 20時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：穀海* | 作成日時：2017年11月29日 19時
