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「赤葦、帰ろう」
私は背中を向ける。
「逃げんのかよ」
私はぐっと力を入れる。
「花巻がどれだけ悲しんでるか知らねぇくせに。自分勝手にもほどがあるだろ。」
「そんなんじゃない。ちゃんと謝った」
「水戸瀬は?」
黒尾が怒った口調でそう言った。
「謝らない」
私は目を細めて黒尾に目を向ける。黒尾は『なんだよそれ』と私をにらみ返した。
「Aさん、もう8時ですよ」
赤葦はこの空気をどうにかしたいのか時計を見て私にそう伝えた。私は帰ろうと3回目の言葉を放つ。そ私は黒尾を睨みつけたまま帰った。謝らないって言い方はおかしかったかもしれない。でも、実際あっている。
あいつがやったんのは本当だから。
黒尾を後悔させてやる。
私にひどいこと言った奴らも謝らないやつも。
全員後悔させてやる。
「Aさん、あなたの家ここですよ?」
五十嵐と書かれた標識を指さした。
「ありがとう」
私は赤葦に小さく手を振った。赤葦は振り返してくれた。
「秋紀」
まだ好きだ。
自分でも惚れてると思っている。
だけど、
なにかおかしかった。
もっと大切な人がいるはずなのに。
思い出せない。
「いっ」
頭が痛い。
外から聞こえてくる子供たちの騒ぎ声。窓から入り込む風。どうやら今日はお祭りで。ズキズキと痛む頭を抑えて窓の外を見れば、ドンと上へ舞い上がり散っていく花火を見上げた。
『ちげぇよ!こっち!』
『こっちがいいの!』
またズキリと頭が痛む。
これ、私が小学生の時だ。小さい時貴大とお祭りに行ったんだ。はしゃぎまくってお母さん達に心配されたんだっけ。懐かしい思い出。
浴衣姿の幼い2人は記憶の奥へと消えていく。
今日はもう寝よう。明日の部活に備えて。
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萌々子(プロフ) - 玉ねぎになりたいさん» 確かに自分で作ってても蘭花ちゃんは性格に難ありですよね…。面白くできたらいいなと思っています!ありがとうございます!楽しみにしてて下さい!頑張ります! (2017年8月29日 15時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎになりたい(プロフ) - 蘭花さん性格悪すぎません?読んでて夢主ちゃん相当きてるだろうなと思いました。 ここからが面白くなるところですね、楽しみにしてます!!頑張って下さい! (2017年8月28日 22時) (携帯から) (レス) id: 9bc625a847 (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - 絵里さん» 感謝感激ですよ!楽しみにしててください!頑張ります! (2017年8月7日 23時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
絵里(プロフ) - 萌々子さん» 本当ですか?よかったです(o^^o)そんな、感謝だなんて!私が好きでやったことなのでお気になさらず。これからもこの作品楽しみにしてます!頑張って!! (2017年8月7日 23時) (レス) id: 70bd25ffca (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - 絵里さん» ありがとうございます!!ボブでも構いませんよ!ましてや嬉しいです!本当にありがとうございます!感謝してもしきれません(●´ω`●) (2017年8月7日 21時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:穀海* | 作成日時:2017年7月31日 16時