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俺は首を傾げる。
「あの飴さ、惚れ薬なんだよね」
「……は?」
木葉は笑う。惚れ薬というものが存在するというのは嘘にしか聞こえなくて。俺は目を瞬きさせるくらいしかできなくて、木葉のその満ち足りた笑顔を見つめた。
木葉は大層面白そうに笑う。
「普通の惚れ薬ってさ、1番目に見た人に惚れる、って言うじゃん?俺の惚れ薬はさ、ちょっと変えてもらったんだ」
俺はそんな危ないものどこで手に入れたのかと思った。
「飴を買った主に惚れる。」
「……それって」
俺は慌てた。
「俺に惚れさせちゃうってこと」
「なっ!お前!」
「しーっ。バレるだろ?」
するとドアが開いた。
「何してんだお前ら」
夜久だった。気づけば中からは楽しそうな話が聞こえてくる。木兎がはしゃぎまくってる。ここ病院だから静かにしろよ、なんて思いながら俺は中に戻った。Aは俺を見るなり顔を赤くした。
俺は話の内容を辿った。
「貴大は、昔ジェットコースターが怖くて泣き叫びながら嫌がってたんだ」
「何それウケる」
女バレは大笑いするわ、木兎は俺を見て笑うは黒尾なんて腹抱えて今にも死にそうになりながら笑ってる夜久に関してはポットに入った水を飲みながら松と話してた。
可愛い、なんて声も聞こえて俺男だしって反論したかった。くそ、恥ずかしいったらありゃしねぇ。俺はAに対抗するためにドヤ顔で言った。
「Aなんてな、ちいせぇ時に……」
「時に?」
「超気になるところで止めないで」
黒尾はそう言った。なんか、言いたくなくなった。Aの知らない顔がみんな知れちゃうし。勿論見れる訳では無いけど俺だけのAだって、
「おりょ?嫉妬っすか」
黒尾はいちいちつっこんでくる。嫉妬とかじゃねぇし
「もう慣れっこだし!」
「嫉妬しすぎて?」
腹を抱えて笑い出すみんな。今の俺は顔が赤いと思う。するとAの携帯が鳴り響いた。病室に鳴り響くおと、Aは携帯を見ると一瞬目を見開いて、首を振って目をそらし、また見てギョッとしていた。
誰から?と松が聞いた。
俺は気になってAの携帯を覗き込んだら。
まさかの、男
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萌々子(プロフ) - 玉ねぎになりたいさん» 確かに自分で作ってても蘭花ちゃんは性格に難ありですよね…。面白くできたらいいなと思っています!ありがとうございます!楽しみにしてて下さい!頑張ります! (2017年8月29日 15時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎになりたい(プロフ) - 蘭花さん性格悪すぎません?読んでて夢主ちゃん相当きてるだろうなと思いました。 ここからが面白くなるところですね、楽しみにしてます!!頑張って下さい! (2017年8月28日 22時) (携帯から) (レス) id: 9bc625a847 (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - 絵里さん» 感謝感激ですよ!楽しみにしててください!頑張ります! (2017年8月7日 23時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
絵里(プロフ) - 萌々子さん» 本当ですか?よかったです(o^^o)そんな、感謝だなんて!私が好きでやったことなのでお気になさらず。これからもこの作品楽しみにしてます!頑張って!! (2017年8月7日 23時) (レス) id: 70bd25ffca (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - 絵里さん» ありがとうございます!!ボブでも構いませんよ!ましてや嬉しいです!本当にありがとうございます!感謝してもしきれません(●´ω`●) (2017年8月7日 21時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:穀海* | 作成日時:2017年7月31日 16時