嫌い ３７ ページ37
「んぅ……」
眠い。眠いのに。起きなくてはならない。
なんで私朝食＆夕飯担当にしたんだろ。
ジャージに着替えて渋々廊下に出た。
眠たい目を擦ってまずは洗面所へ。
あ、潔子だ。
「きーよーこー」
「あ、A。おはよう」
潔子はとても可愛い。それに！美人なのである。
そんな人に笑いかけてもらえるなんて幸せすぎ。
蛇口を捻って水を出す。うわっ冷たい。
私は前髪がないっていうか短いからそのまま顔を洗う。
「A、朝食いいの？」
そう言われ時計を見上げると
７時３７分。
「いやぁ！ヤバい！」
慌てていると潔子が、
「仁花ちゃんがまだ起きてないから平気だよ」
と苦笑する。いやぁ美人だ。
「今さ、確か白鳥沢と梟谷で白鳥沢勝ってるでしょ」
『宮城強いでしょ』とでも言うようにニヤッと笑う。
私は少し気に食わないので、
「烏野はずーっと負けじゃん」
「なっ！ちゃんと勝ちますー！」
潔子が口を尖らせる。こんな事はなかなか無い。
見たか！夕！龍！と少しドヤ顔をする。
潔子笑ってじゃあ私行かなきゃ、と言って出ていった。
私もそれの後に続き食堂に行くと、
「あ！仁花ちゃん！」
仁花が立っていた。何故か怯えている様子。
どうしたんだろ
「どうしたの？」
「あ、あの。何故か包丁が赤くて」
私は仁花ちゃんの差し出した包丁を見る。
おぉ血だ。誰の血だろう。
変人だと思われるが舐めてみると
「あっ！これ！太一の血！」
「わかるんですか？！」
「うん！何回も舐めてるからね。太一ドジだから！」
「ん？誰がドジだって？」
後ろから声がする。振り向くと太一がいて。
仁花ちゃんはアワアワと慌てていた。可愛い。
太一はすごい形相でこちらを見る。
ていうかそれは置いといて
「何で太一手を切ったの？」
太一の指には絆創膏。
「先輩にいじめられた」
私はその言葉を信じて、太一に問いかける。
「誰？！誰？！」
「天童さん」
覚ちゃん！？
いや、なんかの勘違い。そうだよ。覚ちゃんそんなことしないし。
「天童さんに野菜炒め作ったら切った」
えぇ？！太一料理できたの？！とかいうと多分凄いことになるから言わない。
「なーんだ。てっきり切りつけられたのかと思った〜！」
「いや、無いよ。それは」
仁花ちゃんは落ち着いたようで、お皿を出している。
さてと、準備するか！
来ているジャージを脱いで私は
料理を始めた。
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萌々子(プロフ) - かえちゃんさん» ありがとうございます！！頑張りまーす！！ (2016年12月10日 14時) (
レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
かえちゃん(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2016年12月10日 8時) (レス) id: bc1d331389 (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - 彩葉さん» 更新頑張ります！面白いって言って貰えて光栄です！ありがとうございます！ (2016年12月6日 7時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉 - 面白いですね！主人公が振り回されているのもまた面白いですね！更新頑張って下さいヽ(*´▽)ノ♪ (2016年12月6日 3時) (レス) id: 0b0ae23cc2 (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - ましゅまろきゃんでぃさん» そう言っていただき光栄です！頑張ります！ありがとうございます！ (2016年12月4日 18時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：穀海* | 作成日時：2016年12月4日 11時
