俺は姉が嫌いだ【赤葦京治】【川西太一】

嫌い ２５ ページ25

私は勉強が苦手だった。

お父さんからは嫌われた。

できない子供はいらないと。

太一はお父さんを嫌っていた

私は唯一の味方、お母さんに宮城県で有名な名門校、白鳥沢学園中等部に行きたいと言った。

お母さんと太一は必死に応援してくれた。

お父さんはというと、太一だけを応援した。

私は白鳥沢学園中等部に受かって、お母さんは泣きながら喜んでくれた。

これでお父さんは私に暴力を振るわない。

そう思ってたのに。

なのに、

暴力はもっと酷くなった。



中学３年

お父さんとお母さんは別れた。

つまり離婚した。

私はお母さん側に、太一は強制的にお父さんの方に。

お母さんは言った。

「昔からの知り合いがね、私と同じなの。
それで、結婚しようと思う。
とてもいいお方よ。赤葦さんっていうの。｣

お母さんは嬉しそうに語った。

やつれていて、疲れ果てた顔はいつも赤葦さんに会いに行く度に

元気になっていた。

私は嬉しかった。

お母さんに幸せになってもらえるなら

なんでも良かった。

だから。




パチッ

目が覚めた。

あたりは明るくなっていて、

さっきとは大違いだ。

「おっ！A！やっと起きたか！バス降りるぞ！」

私の体には光くんとか、猿杙とか、雪絵のジャージが被せられていた。

あたたかいぬくもりを、

改めて感じた。


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ｻﾝ!ﾊｨ!!|`･д･)_/ ﾊｯﾋﾟﾊﾞ-ｽﾃﾞ-ﾄｩ-ｭ-♪(･∀･(･∀･(･∀･

赤葦ハピバ！


落し物 【赤葦京治】

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