後悔 8 ページ8
白布side
可愛いなんて思ってない。
可哀想なんて思ってない。
山形さんと仲良くしてるのがズルイなんて思ってない。
別に、好きとかそんなんじゃない。
はずなのに、何故かイライラしてくるんだよ。
あいつの無邪気な顔を見てから、
なんかホッとしちゃって。
泣いてるの?なんて聞かれて、
恥ずかしくなって、俺ってばっかみたい。
山形さんと末田はじゃあねーったいって扉を閉める。
2人きりとは心拍数が上昇する。
「……あ、あのさ、白布……」
あぁ、また白布って呼ばれた。
昔から賢ちゃん賢ちゃんって煩くて可愛い奴だったのに。
可愛い?!
「ねぇ、聞いてる?」
真剣な眼差しを送るA。
「お前の話なんて聞かねぇよ。」
俺はそう答えた。
「俺に話をさせろ。」
そしてそう言った。
Aは驚いたように俺の顔を見つめ直してコクリと頷いた。
「何で白布って呼ぶの?」
Aにそう言うと鈍い顔でそっぽを向いて言った。
「藍田先輩に、言われたから。近づくなって。
だから、本当はもう帰って欲しくて。」
最後話をそらすA。
イライラする。
帰ってほしい?ふざけんなよ。
それでも俺は、
「あぁ!いいよ!帰ってやるよ!お前のところに来たのは親に行けって言われたからだ!
本当は
面倒なんだよ!!」
俺は出て行った。
あいつが泣いてるなんて知らずに。
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無気力に自信が有る人 - 後悔5で神がボサボサになってる……………! (2021年8月16日 0時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:穀海* | 作成日時:2016年11月23日 21時