だから後悔するんだよ！【白布賢二郎】 (ページ43)

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後悔４３ページ43

いよいよ賢ちゃんの全国大会。

頑張れ！

決勝で、後少しで後少しで

勝てる！

私はギュウッとお守りを握りしめる。

ワーッと湧き上がる歓声。

相手チームの得点。

賢ちゃんは悔しそうに頭をさげる。

私は今臨時マネージャーをしていて、

良く見える位置にいる。

なんと今年は東京の梟谷が勝ち上がってきて

調子の良さそうな髪の毛の凄い人がめちゃくちゃ打っている。

大丈夫。

うちのチームは強い。

今のところ白鳥沢が勝っていて、

「頑張れぇえ」

心臓バックバクでもう死にそう。

バンッ

ピピーッ

「よっしゃぁああああ！！！」

私は立ち上がって喜んだ。

２セットとったからだ。

あと１セットで勝てる！

皆が戻ってきて、私は１人ずつドリンクを渡していく。

私は賢ちゃんにドリンクを渡しに行く。

賢ちゃんは

震えていた。

緊張しているのか、去年は準決勝敗退で、優勝までありつけなかったから

決勝は初めてなのか。

だから震えているのか、

烏野のマネさんに教えて貰った必殺技。

それは

ギュッ

賢ちゃんの手に私の手を被せる。

賢ちゃんは顔を真っ赤にして

「な、なな！！ちょっ！」

照れ屋なのか。

少しは緊張解れたかな？

逆に強まってたらどうしよう！！！

「ごごごごめん！」

「いいよ別に。始まるまで握ってて。」

私の方がドキドキしてる。