だから後悔するんだよ！【白布賢二郎】 (ページ20)

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後悔２０ページ20

おばさんと俺の母さんは泣いて喜んで、

三人の友達も、泣いて喜んだ。

Aは泣き疲れて寝ていたみたいだった。

でも、

「賢ちゃんっ」

「何？」

「賢ちゃんっ賢ちゃん」

俺の名前を連呼していた。

そしてまた泣き出す。

「怖かったんだろ？」

「怖くねぇし！賢ちゃんのバカぁ！」

「はぁ？」

何故か立ち直って「明日も遊べよ！」って

言って行ってしまった。

やっぱりあいつは面白い。

しかもバカ。

本当は怖かったんだろ。

本当はもっと泣きたいんだろ？

わかるよ、だって走っていく時に

泣いてたじゃんか。

おばさんにもお礼を言われて、一件落着。

五人で学校へ行く。

明日も遊べよ！って言った癖して、

俺がサッカー苦手なの知ってる癖して

みんなで遊びに行っちまった。

まぁ、あれは酷いと思ったが。

今ではいい思い出だ。

あの日からあいつに泣いて欲しくないと思った。

頑張ってあいつを助けることにした。

中学校だって私立中学校のあいつを追いかけて、

高校は、牛島さんにトスをあげるためと、

あいつを守るため。

Aside

白布が腹部を怪我した、

藍田先輩は、走って逃げた。

私は先生を呼んで助けを求めることにした。

保健室で白布はリズムよく呼吸をして、

何故か、

笑っていた。