14. 終 ページ15
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帰り道、ずっと話は尽きなかった
お互いの本音を語り合った。
『 私なんてただのリスナーだったのにさ、ほんと夢見てるみたいだった。毎日毎日。 』
「 んなもん関係ねえよ、まあ俺もリスナーと関係持つのは初めてじゃなかったけどここまで大切になる事なかったもんなあ。 」
何かを思い出すように、どこか遠くを見つめるように彼は言った
彼の横顔は前よりも骨格がはっきり見えるくらい痩せていて、時間の流れを感じた。
『 時間かかったけどさ、もっとゆっくりでもいいからさ、また2人で歩いて行こうよ。 』
「 そうだな〜、
ってなんかお前太った? 」
半分馬鹿にしたように彼が言った
出会った頃の彼の顔と同じように。
『 あーもーほんとうざい!そういうとこ!ばかうざいじゃん! 』
独特なあの悪魔みたいな笑い声、くしゃってなる顔
本当はそういう所が1番だいすきなんだけどね
...
でもむかつくもんはむかつくよね
『 まほとは骨みたいに痩せやがってー!もっと太れおらー!これから毎日わたしの料理で太らせてくからなー!覚悟しとけー! 』
「 まじ?!じゃあAももっと太るかもな! 」
『…ほんっとにも〜! 』
彼の頬をつまむと彼もまた私の頬をつまんでくる
お互い向き合うような体制になり、2人で笑い合った
「 たのしいな、」
『 ぶっさいくだね 』
「 それはお互い様な 」
ああ 夕陽が綺麗だね。
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『 ねえ 』
「 ん? 」
『 今度こそ私、リスナー辞めれてるかな 』
「 もうAはリスナーじゃねえよ、
俺の彼女。」
『 、、リスナー辞めました。
今日から大魔王様の彼女です! 』
リスナーです
いや
リスナー辞めました。
fin .
ここまで読んでくださり誠にありがとうございます。
この作品を作ったのは2016年の1月でした、物凄く力を入れたくて、内容をたくさん考えてノロノロ更新でしたが、2年経ってやっと完結できたのは読んでくださる皆様がいたからです。本当にありがとうございます。
今はもうリスナーを降りてしまっているのですが、これからも番外編という形で更新させてもらえればな思っております。
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あられ - すごいいいさくひんです (2018年1月29日 16時) (レス) id: 6cdf36c7ad (このIDを非表示/違反報告)
ヱ ノレ 、(プロフ) - 破桜さん» わあ;;嬉しいです。書いてる自分も苦しいなあってなる時あるんですよね(笑)ありがとうございます、頑張ります。 (2017年12月28日 2時) (レス) id: c792586ac6 (このIDを非表示/違反報告)
破桜 - 見てるこっちまでが胸が苦しくなって、キュンキュンしちゃいます。更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年12月27日 22時) (レス) id: e02bcd1b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴんるぅ | 作成日時:2017年12月16日 0時