おまけすんちょる3

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｢ 何言ってんの？｣


｢ 海外行こうって言ってる｣


｢ 急に？｣






冗談だよと言って私の前に座る


ジスの考えてる事が全くわからなくて困ってる







｢ A泣いたでしょ｣


｢ え？何で…｣


｢ 何年も一緒にいればそのくらい分かるよ
Aが今頭がいっぱいなのも｣






何度も鏡で泣いたあとが残っていないか
気持ち悪いくらい確認したのに


長い付き合いって凄いと感じる。







｢ 不思議だよ。いつの間にか友達増えてて
今までAが男に振り回された事ないのに｣


｢ 本当に不思議｣


｢ ごめんA｣


｢ ど、どうした？｣





いつもはなかなか謝ってこないジスが

真面目な顔をして何度も謝ってくる






｢ 知ってたんだ。今日テヒョンが告白する事｣


｢ え ｣


｢ 相手がAなのも知ってた｣


｢ 意味不明な事言ってたのは…｣






パーティーに誘われたとジスに報告してから
ぶつぶつ言っていたのは、そういう事か



やっぱり知ってたんだね








｢ うん。教えてあげようって思ったけど
何がAにとっていいのかわからなくて｣


｢ うん、｣


｢ スンチョルを好きでいるのは辛いだけだよ｣


｢ わかってるよ。でも、｣






もう十分辛い思いはしてる


何で今頃、気持ちに気づくんだろうって







｢ 諦める方法も、嫌いになる方法も
いくら考えても浮かんで来ないの｣







卒業してしまえば、スンチョルは結婚して
サランちゃんの旦那さんになってしまう


それを止めるなんて事出来ないし

サランちゃんと代わる事も出来ない





それでも認めてしまえば、簡単に諦められない








｢ ...テヒョンは？｣


｢ ちゃんと話すよ｣


｢ 驚いたよ。あのキムテヒョンがあんな事するって｣


｢ 私も｣




自分の誕生日パーティーとは言え

あんな大勢の前で本当に凄いと思った






｢ 違う違う。知らないだろうけど、テヒョンって
来る者拒まず去るもの追わずの男だよ｣


｢ それ自分でも言ってた｣


｢ つまり、自分からは追わないって事｣





自分でも言ってた。来る者拒まず去るもの追わずって

イケメンだから許されるって思ってたけど






｢ どういうこと？｣


｢ テヒョンが女一人に必死になるの
多分人生で初めてだと思うよ。｣


｢ そうなの...？｣


｢ こんな時に言う事じゃないね｣






そこまでして、こんな私のどこを


好きになってくれたんだろう。









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