おまけすんちょる3

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｢ ねえジス ｣


｢ ん？｣


｢ 社長っぽい人多くない？｣






若い人達も沢山来てるみたいだけど、
年取った人も同じくらい出席してて


スンチョルのお父さんの時みたい






｢ そりゃそうだよ｣


｢ 何で多いの？｣


｢ そのドレスに聞いてみな｣


｢ 馬鹿にしないでよさっきから｣





その台詞にハマったのか何だか知らないけど

ドレスに聞いても返事が来るわけない。








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｢ ふぅ…｣







会場から出て、涼しい所に移動した

食べ過ぎてしまったせいかムカムカしてきた



これ結構やばいやつかも







｢ うっ｣







案の定、全部出してしまうパターンで
猛ダッシュでトイレに駆け込んで行く


途中、おいって聞こえたけど今はそれどころじゃない





｢ はあ…勿体ない｣


｢ 消化して体に蓄えたかったな…うう｣






昨日の事もあって、ストレスしか抱えてないから
無性に物は食べてしまうし、眠れないしで

心と身体がついて行ってないんだろうな。









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｢ A｣







落ち着いてきたから、会場に戻ろうとすると

トイレの前の壁にもたれかかっている人影







｢ …スンチョル｣


｢ ついて来て ｣






そう言うスンチョルの後を追いかける
昨日の事を思い出して、無理矢理消しながら







｢ はい、飲んでこれ｣


｢ あ、ありがとう｣


｢ 何であんなに食べるの｣


｢ 美味しくてつい...｣






見られてたんだ。

急に恥ずかしくなって下を向いてしまう






｢ あれは食べすぎ。気をつけて｣


｢ …ごめんなさい｣






早く戻らないと、余計な事言ってしまうからと
水のお礼を言って立ち上がろうとしたら

隣に座ってきたスンチョル



自然とまた椅子に座ってしまう






｢ あれから何もない？｣


｢ 何も、？｣


｢ 映画館の男だよ。ストーカーとかあってない？｣


｢ ああ。うん全然大丈夫だよ｣








このまま、スンチョルの手を引いて
誰も知らないどこかに逃げてしまいたい。



忘れてって言われても、忘れられるわけない

私をこうさせたのはスンチョル、貴方なんだよ。







｢ あのさA｣


｢ うん｣


｢ 好きな人、出来た？｣






出来たよ


スンチョルのお願い、守れなかった







｢ できたよ｣


｢ ...そっか｣








裏切るなんて、私には出来ない。









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