おまけすんちょる3

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｢ こぼしてるよ ｣


｢ … ｣







一睡も出来ず、スニョンに軽く八つ当たりして
気付いたらハンバーガーショップにいた







｢ おーい ｣


｢ ん、あれ、どうしてここに｣


｢ 魂抜けてたけど無理矢理連れて来た｣


｢ あ、そうなんだ…｣





目の前でばくばくポテトを食べるキムテヒョン

どんな流れでここに座ってるんだろう。




てか、普通のハンバーガーショップに来てる






｢ コーラこぼしてるよ｣


｢ 本当だ、最悪 ｣






飛んでいた魂がようやく戻ってきた


テヒョンに返事しなければと、また次の悩みが押し寄せる





｢ あのさ、テヒョン｣


｢ 本当はあそこのカフェに行こうと思ったけど
人が多かったから、こういう場所しかわかんなくて｣


｢ この前の事なんだけど｣


｢ もっと可愛い店がよかった？｣





話を聞こうとしてくれないテヒョン


返事をしてしまったら、この普通に仲のいい(？)関係が
気まずくなってしまわないかと怖くなる。




1ヶ月経てばお別れだけど。








｢ 聞いて、テヒョン ｣


｢ ...うん｣


｢ この前は逃げてごめんね。びっくりして｣






けど、いつかは言わないといけない事


先延ばしにしてしまうのも相手に失礼だから







｢ 俺もごめん、あんな公の場で｣


｢ 正直びっくりしてる今でも ｣


｢ はは、そうだよね｣


｢ ちゃんと返事しないとって思って｣


｢ Aに言いたい事がある｣






誰かに相談出来たら楽なのに。

ずっと友達やってるジスにすら話せない



誰かに頼れば、また何か変わってくれるかもしれないのに






｢ もう知られたと思うけど、実は社長なの｣


｢ うん、｣


｢ 生まれた時から欲しい物は全部手に入れてた｣


｢ … ｣


｢ 手に入れられない物は何一つなかったんだよ。
だからさ、俺諦めるって事を知らなくて｣







自慢しているのか、貶されているのか
この話の流れでそれはないと思うけど


何を言いたいのかわからない







｢ Aに好きな奴がいても諦めるつもりないよ｣


｢ テヒョン、｣


｢ 初めてなんだ。自分から女の子追いかけるの｣









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