112 ページ12
.
「 待って 」
立ち上がった私の手を掴むスンチョル
やめてやめて、そういう事しないで
「 A、どういう事...? 」
「 ごめん 」
従ってもスンチョルにそんな顔にさせて
従わなくても、結局同じ顔させてる。
どっちを選んでも未来は変わらなかったんじゃないか
変わるのは、私の気持ちだけだったのかも。
「 スンチョルが忘れてくれって言ったじゃん
あの時はふざけんなって思ってたけど、」
今思えば、スンチョルの言う通りにしとけばよかった
そうしてれば、来る未来は同じだったとしても
こんな寂しくて辛い思いはしなくて済んだのに
「 言われた通り、忘れるね。全部」
スンチョルと友達になれたこと
私の一時を奪っていったこと
そして、好きになってしまったこと
忘れたくないけど、この気持ちと一緒に
飛行機に乗ることなんて私には出来なくて
「 急にいなくなって驚いて、結構寂しかった。
でも恋人じゃないしただの友達だから、すぐ慣れるよね」
「 ... 」
「 ちゃんと忘れる。楽しかったよ、友達になれて」
映画館で会った時、スンチョルが言ったんだよ。
友達だった事も全部忘れるからって
悲しくて泣き崩れたけど、そう言ってくれてよかった
「 スンチョラ、手離して」
「 … 」
「 お願い 」
何も言わず離してくれた手
スンチョルに掴まれていた感触がまだ残ってて
自分で離せと言ったのに行き場のない手がまた寂しくて
.
.
友達の私が邪魔なのなら、スンチョルの好きな子は
お父さんにとってどんな存在になるんだろう。
同じような扱いをされるのだろうか
それともスンチョルがバレないように隠してる?
「 どうしようか、」
まだまだやらなきゃいけない事がたくさんある
テヒョンにきちんと返事をしないといけない。
それにジスにも、スニョンにもジフン達にも
この事を伝えるか考えないといけない。
言いたくないな、誰にも。
.
1345人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
米(プロフ) - アユさん» すぐに飛んできてくれてるんですか!? 有難い…夜中更新が多くて申し訳ないです涙 大量に書き溜め中なのでもう少しお待ちください♪ コメントありがとうございます! (2019年9月1日 11時) (レス) id: 32ad3104a8 (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - いつも更新される度すぐに飛んできて読んでます!スンチが好きすぎる…更新頑張ってくださいね! (2019年9月1日 0時) (レス) id: 9c8e9d59d3 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - さささ。さん» ありがとうございます!!私もさささ。さんの作品読ませてもらってます!真似したくなるだなんて…光栄すぎます!!お互い頑張りましょう!! (2019年8月14日 9時) (レス) id: 32ad3104a8 (このIDを非表示/違反報告)
さささ。(プロフ) - いつも更新楽しみに待ってます(´˘`*) とっても素敵な作品で 表現の仕方やらなにやら真似したくなっちゃいます(´∇`) 切なすぎて時々泣きそうになります。頑張ってください!!! (2019年8月12日 16時) (レス) id: 1d0b48d693 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - 摩耶さん» コメントありがとうございます!切なくしすぎて私自身も心が痛いです…笑 (2019年8月2日 0時) (レス) id: 4ef344cc0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:米 | 作成日時:2019年7月18日 19時