139 ページ39
.
SC SIDE
「 サランさんからのお誘い断ってるそうじゃないか 」
「 …はい 」
父親から食事の誘いを受けた時
大抵話の内容はサランとの事についてだ
「 何故断る必要があるんだ 」
「 何故って… 」
「 君達は夫婦になるんだ。そろそろ受け入れなさい」
「 誘いを断るも断らないも僕の勝手です。
それに、必要以上にサランとは関わるつもりありません」
受け入れなければならないことはよくわかっている
さっきのように、Aに近いては駄目だということも
「 それに、社長になるのは僕です。
会社をどうしていこうと勝手じゃないですか 」
「 お前は今更何を言い出すんだ。
サランさんに好意を持てばいい話だ簡単だろ 」
「 そんな事簡単に出来ません 」
「 好きな人がいるからか?」
「 そうじゃなくて...」
Aという存在を知らなければ簡単に出来ただろう
でも、サランが俺に向けてくれる笑顔とAの笑顔は
同じように見えて全然違っている。
「 クォンAの事は忘れなさい」
「 え、どうしてAを」
「 お前にとって必要ない人間だ。
どうして一番近くにいる人だけを見られない?」
「 …っ」
この人には敵わない。そう思った瞬間だった
隠してきたAの存在をまさか知っていたなんて
「 無意味な恋愛はするな。傷つくのは相手だろう」
「 Aは関係ありません」
「 スンチョル、お前があの子を忘れられれば
誰も傷つかずに済む。ただそれだけの話だ 」
周りはお金持ち羨ましいだの、勝ち組だの何だのと
簡単に言うけれど俺はそう言える人達が羨ましい。
父親には逆らえない、好きな子も守ってあげられない
こんな人生を本当に羨ましいと思う?
「 ...わかりました。ただ、」
" 幸せだよ "
その言葉は本物だったのか。そんな事誰もわからないけど
少なからず俺の言った幸せは偽物だったよ。
「 僕の代でこの会社終わると思います 」
築くのは難しいが、壊すのは一瞬だ
幼い頃から子守唄のように聞かされていた
なくなってしまえば囚われて生きていく事もない
.
1345人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
米(プロフ) - アユさん» すぐに飛んできてくれてるんですか!? 有難い…夜中更新が多くて申し訳ないです涙 大量に書き溜め中なのでもう少しお待ちください♪ コメントありがとうございます! (2019年9月1日 11時) (レス) id: 32ad3104a8 (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - いつも更新される度すぐに飛んできて読んでます!スンチが好きすぎる…更新頑張ってくださいね! (2019年9月1日 0時) (レス) id: 9c8e9d59d3 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - さささ。さん» ありがとうございます!!私もさささ。さんの作品読ませてもらってます!真似したくなるだなんて…光栄すぎます!!お互い頑張りましょう!! (2019年8月14日 9時) (レス) id: 32ad3104a8 (このIDを非表示/違反報告)
さささ。(プロフ) - いつも更新楽しみに待ってます(´˘`*) とっても素敵な作品で 表現の仕方やらなにやら真似したくなっちゃいます(´∇`) 切なすぎて時々泣きそうになります。頑張ってください!!! (2019年8月12日 16時) (レス) id: 1d0b48d693 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - 摩耶さん» コメントありがとうございます!切なくしすぎて私自身も心が痛いです…笑 (2019年8月2日 0時) (レス) id: 4ef344cc0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:米 | 作成日時:2019年7月18日 19時