おまけすんちょる2

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｢ 昨日会ってきた｣


｢ うん｣







カフェから少し歩いた所にある公園


外に誘ったのはやっぱり昨日の話をするためだった







｢ 意味なくても逆らえばよかった｣


｢ スンチョラ、｣


｢ 悪い子じゃなそうだったけどさ｣


｢ うん｣


｢ 頭に浮かぶのはずっと好きな子だったんだよ｣






そうだ、スンチョルには好きな人がいる。


だから尚更、昨日の顔合わせ辛かっただろう
すっかり忘れていた。彼が恋してること







｢ 結婚は卒業してからなんだよね？｣


｢ まあ｣


｢ この先どうなるかわからないけど、後2年あるから
その子に気持ち、伝えてみるとか…｣






いけない

何か言おうと思って余計なこと言ってしまった







｢ 知ってる？A｣


｢ なにを、？｣


｢ 好きな人と一緒にいればいるほど
その人から離れられなくなるって｣


｢ …｣


｢ 手離したくなくなるんだ｣







スンチョルは大人だ


そんなこと考えたことなかった。




それだけ好きな人の事を大切に想ってるんだね
今までとは違う。違う心臓の痛みがする








｢ 父さんは自分の愛した人と結婚したのにな。
自分がいい思いするなら、それでいいんだよあの人は｣





だったら尚更、スンチョルの気持ちわかるはずなのに

どれだけ会社の事しか考えてないんだろう。
そして私は、何て声掛ければいいのだろうか







｢ 明日、出かけようって誘われた｣


｢ 婚約相手の人に、？｣


｢ うん。断ったよ、興味ないから｣


｢ そっか…｣





でも、その相手の人は少なからずスンチョルに興味あるはず


出かけようって誘うくらいだから。








｢ Aには俺、こんな感じだから知らないだろうけど
興味ない人に自分の事話したりしない｣


｢ …うん？｣


｢ わかってないよな、意味｣


｢ ごめん、あんまりわかってない｣






つまり、昨日会った人に興味ないってこと？


それはこの話して何となくわかってたよ








｢ この前も聞いたけど、私に出来ることあるなら
本当に何でも言っていいからね。｣


｢ じゃあまた一ついい？｣


｢ なに？｣


｢ 好きな人、作らないで｣






目をじっと見つめられたまま言われた言葉


どんな反応したらいいのかわかんなくて、逸らしてしまった








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