おまけすんちょる

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SC SIDE









｢ ジョンハナ、あの子だれ？｣


｢ お前知らないの？｣







中学に進級してすぐ、海外に行かされていた


当然、中学から入ってきた人なんか
誰一人知るはずもなかった。







｢ 知らないから聞いてる｣


｢ お嬢様でもない普通の家庭の子｣


｢ ああ、一般人？｣


｢ そう。まあそんな感じしてるよな｣







この学校は、殆どが裕福な家庭の生徒で
裕福ではない"普通の家庭"の生徒は一人もいなかった


そんな中によく入って来れたものだ。







｢ え、ホンジスと友達？｣


｢ びっくりだよな ｣


｢ 実は金持ちとか？｣


｢ それはないだろ。なに、気になる？｣






気にならないと言えば嘘になる




小学生の頃から基本、ずっと一人で
何を考えているかわからない


そう言われているホンジスが何故彼女といるのか


何か惹きつけるものがあるのか…









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そんな時だった









｢ うわ最悪。お金ないじゃん｣


｢ ああ何で今日に限ってジス休みなの！？｣








たまたま学校にあるコンビニの前を通った時

気になっていた彼女を見つけた






｢ あの｣


｢ え？あ、私ですか？｣


｢ はい。お金、ないんですか？｣


｢ あ、あはは聞こえてましたか…｣






実は財布忘れちゃってと恥ずかしそうに言う彼女に
家政婦呼べば？そう言いそうになった所を止めた






｢ これで買ってください｣


｢ え！いやいや！大丈夫です！｣


｢ でもそれ飲みたそうですよ｣


｢ 飲みたいけどそれはダメです！｣





200円のオレンジジュース

たった200円人にあげるくらい、何ともないのに





｢ これですよね？買おうとしてたの｣


｢ そ、そうです｣


｢ 俺も買いたいのあるんで、ついでに｣


｢ な！本当に大丈夫ですから！｣






ホンジスが友達になった理由が少しわかった



俺達のいる世界の女の子とは全く違っている彼女
きっとそこに惹かれたんだろう






｢ はい。あ、お金返せなんて言いませんよ｣


｢ …本当にありがとうございます｣


｢ いえ、じゃ｣


｢ あ！あの！｣






顔を赤くして俺を呼び止める彼女

なんだ、この子もすぐ人を好きになる子なんだ



そう思って振り返らなかった








｢ 金持ちはジス以外意地悪しかいないと思ってました！
貴方みたいないい人もいるんですね！｣







人の事言えなかった



俺も人の事、すぐ好きになる奴だった









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