おまけすんちょる

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｢ あの人がお父さん？｣


｢ うん｣


｢ ダンディーだね、流石社長｣








長いセレモニーらしき事が終わって
ようやく自由にご飯を食べられるようになった



ちゃんとお上品を心がけている。きつい









｢ わっ、すみませ…あ｣


｢ どこ見て歩いてんのゴリラ｣


｢ ここに来てまでゴリラ呼ばわりですか｣


｢ どこでもゴリラはゴリラだな｣






スニョン、あなたのヌナは可愛いんだよね？
こんなにゴリラゴリラって言われてるよ







｢ ユンジョンハンはどこでも口が悪いですね｣


｢ 君は中身も外見もゴリラ｣


｢ 切実にその顔どうかしてやりたい｣







ジスはどこに行ったかと周りを見渡す


あいつ、いつもならご飯食べないくせに
他人顔してもぐもぐしてんじゃねえぞ








｢ スンチョルには会った？会ってないか｣


｢ 会ってません｣


｢ ずっと呼び出されてるからね｣


｢ モテますね。あなたと違って｣


｢ は？俺は行かないだけ｣






ユンジョンハンという男がモテるのはわかるよ



それより、人の誕生日パーティーって時に
告白できるお嬢様達に本当尊敬する


どんな頭してんだ。







｢ まあ最後までいなよ｣


｢ 嫌でもいなきゃいけないみたいなんで｣








こんな人がわんさかいる中で、私一人帰ったくらい
誰も気づかないし、何の支障もないだろうに


帰らせて。本当に帰りたい









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｢ あ、スンチョル発見｣


｢ 本当だ。行きなよ｣


｢ 嫌だよ、目立つじゃん｣


｢ じゃあ俺と行こ。着いてきて｣


｢ は！ばか！｣






目立つ2人が一緒になったらもっと目立つではないか

この人は頭悪いの？悪いんだね









｢ どうも ｣


｢ どうも…え、A？｣


｢ また会ったねへへ｣


｢ 何で？また付き添い？｣


｢ ううん。ユンジョンハンに来いって｣






お嬢様達、睨まないで。悪気はないんだ


こっちも早くこの場を去りたい








｢ ジョンハンが？そうなんだ｣


｢ お父さんのお誕生日なんだね。おめでとう｣


｢ ああ、うんありがとう｣


｢ じゃ、向こう行くね｣


｢ A、｣









"社長よりご報告がございます"


そう聞こえたと思うと急に暗くなった会場









｢ ん？なに？｣


｢ いや、何もない。明日忘れんなよ｣


｢ 忘れないよ〜｣









上品なBGMが止まったと同時にざわざわし始める会場


また嫌な予感がしてきた









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