おまけすんちょる

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｢ オレンジジュースと抹茶マカロンください｣


｢ 今日はおまけなし｣


｢ やっと諦めたんだ｣






あの日、意地悪ジスが彼の事を教えてくれる事なく

私の中で勝手にお坊ちゃまだと思っている








｢ そうじゃなくて｣


｢ ん？｣


｢ 今日は俺の時間をAちゃんにあげる｣


｢ うん、は？｣







確かに聞きたいことは色々あるんだけど

本人に聞くとちょっとさ、プライドがさ
気になるの？って言われるじゃん絶対








｢ ラッキーだね。レアだよ｣


｢ 何と言い返そう｣


｢ こればっかりは拒否権なし｣


｢ え、なぜ｣


｢ 俺の時間あげるって言ったけど、本当は逆
Aちゃんの時間が欲しいわけ｣





いつも私のカフェでの一時奪ってるの誰だ






｢ いいよね？｣


｢ ま、まあ少しなら｣






やった〜なんて呑気に喜んでる姿を見てると

確かに余裕ありそうな感じ...なんて思ったり








｢ その前にさ、Aちゃん｣


｢ はい｣


｢ 昨日一緒にいたの彼氏？ホンジス｣


｢ 彼氏！？まさかまさか｣


｢ そう。ならいいけど｣





何がいいんだ。


やっぱり2人でいるとそう見られるよね
ジス、明日覚えとけよ









｢ で、何で昨日いたの？｣


｢ スンチョルこそ｣


｢ 俺の質問から答えて｣


｢ ただ付き添えって言われたから｣


｢ ホンジスに？｣


｢ うん。もう二度と行きたくない｣






ご飯は美味しかったけど

金持ち独特の雰囲気が駄目







｢ スンチョルは？なんで居たの？｣


｢ 呼ばれたから｣


｢ やっぱりお坊ちゃまなんだね｣


｢ まあ、多分｣


｢ そこはうんって言いなよ｣






あんなに人がこの人に集まってたんだもん

相当なお坊ちゃまらしい







｢ 結構すごい所のお坊ちゃま？｣


｢ すごいのか知らないけど｣


｢ まあ、すごいんだろうね｣


｢ ホンジスと同じくらい｣


｢ わかりやすいそれ｣






でもなんでそんなお坊ちゃまがバイト？

金は捨てるほどあるだろうに




まさか社会勉強？




因みにジスは、バイトの給料なんかお小遣いより
少ないから時間の無駄なんて言ってたよ。









｢ なんでバイトしてるの？｣


｢ 楽しそうだから｣


｢ 誰かさんとは大違いだね。偉いよ｣


｢ Aちゃん｣






さっきから思ってた


この話になってから全く笑わないスンチョル









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