11 : スッキリしたけど後が怖い ページ13
「よォ、
気持ち悪い。なんだあの下品な連中は。寒気がする。
「なんですかあれは？酷い…！」
「ああ、あれはいいんです。放っておいて」
『どうしましょう？
『良い。放っておけ』
「彼は彼で役に立っている」
『貴様には貴様なりの役割があるだろう』
ああ、本当に。大嫌いだ。
「不快極まりない」
机上に亀裂が入った。縢くんはあらら、と半笑い。
「綺麗な顔してなんつー力してんだか」
「立ち上がろうとして左手を置いたらこうなっただけ。私は何もしてないよ」
す、と縢くんから工場長に目を移す。
「基本的に仕事で、感情を表に出す事はしないのですが」
しっかりと、工場長の目を見据えて言う。
「貴方相手には無理そうです。本当に不快。心底嫌気がする」
「笑って見過ごせるアンタも、ココの責任者がお似合いって訳だ。シビュラシステム様様だな」
私の数歩後ろを、慎也さんがついてきてくれた。尻目で見れば優しく笑っていた。多分これはよくやったって意味の、笑顔。
“黄緑野郎”を助けた後、慎也さんはでも、と。
「テーブル壊した事は、確実にギノに怒られるな」
「やっぱりそう思う？」
──────────────────
「あの主任の言ってた通りだと、常に1人だけ色相チェックが悪化している奴がいて、そいつは例外無く、後に転属処分を受けているよな」
右隣から妙な威圧を感じる。「事件が片付いたらすぐ俺の所に来い」とか言われた。宜野座さんに。命日かな。享年20だ。
「レイ？聞いてるか？」
「聞いてないようで聞いてます」
「聞いてますだけでいいんだよ」
こつん、と慎也さんに頭を小突かれる。
征陸さんは少しだけ笑みを浮かべて、話を続けた。
「─────この1年間、ずっと同じ職員がイジメの対象になってるんだ。データで一目瞭然だな。他の連中はクリアカラーなのに、サイコパスを濁らせてる奴が1人だけ」
ピ、と画面に映し出されたのは先程の"黄緑野郎"だ。
金原裕治。色相判定
「「なるほど。それで黄緑野郎か」」
滅茶苦茶声揃っちゃった。それも慎也さんと。
あ、と声を出した私に慎也さんはふ、と口角を上げる。ええなにそれかっこよすぎるよ好き。
「冷泉」
「宜野座さん顔怖いですやめてください」
12 : 述べたい事はキッパリと→←10 : 思い出したくない
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四葉(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！私の確認不足でした、、ありがとうございます（；＿；） (2022年9月22日 23時) (
レス) id: 743a108979 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 唐之森じゃなくて、唐之杜です。確認してください。 (2022年9月22日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ウサギさん(プロフ) - 初コメです。いつも楽しく読ませてもらっています。続編感謝しかないです！ (2022年2月20日 22時) (レス) id: daf1a85970 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます（；＿；）そのお言葉、とても嬉しいです^ ^ これからもよろしくお願い致します(/ _ ; ) (2021年9月21日 22時) (レス) id: 743a108979 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - まじで更新ありがとうございます！！いつも楽しく読ませてもらってます（ ; ; ） (2021年9月20日 21時) (レス) id: 0efd13f94b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四葉 | 作成日時：2020年3月30日 23時
