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家族代わり ページ31

ホソクが合流してから、また活気が出た練習室。いつもならあまり聞かないシューズのスキール音が珍しく響いている。
「ミファって何処のダンススクール通ってたの?」
ホソクが隣で踊っていたミファに尋ねると、彼は苦笑いして汗を拭う。
「近所にそんな所なくて…恥ずかしいですけど、独学です」
「え、独学?ほんとに?」
「はい…アイドルのダンス動画とか、見ながら」
マジか、とホソクは感心し、驚愕したような顔をする。もし、彼が大会に出ていたら、ライバルと呼べる相手だったかもしれない。体の動かし方は小さい体の割にはダイナミックで、柔軟。
「こいつな、オーディションでラップしながら踊ったんだよ」
「今度映像借りて見たら?凄かったよ」
褒められ慣れていない彼は、体育座りで膝の上に顎を乗せて顔を赤くしている。
「俺、ダンス仲間が増えて嬉しいよ」
「僕も、嬉しいです。学校に…誰も共通の趣味の子が、いないから」
平日、各々学校から帰ってくるのだが、ミファはあまりその日にあったことを話さない。詳しく聞けば、彼はコミュニケーションが苦手で、クラスでも孤立してしまったらしい。なので、好きなことを好きなだけ共有できるこのメンバーが好きだと感じるのだ。
「意地悪されてない?」
「はい。大丈夫です」
年上の三人は殆ど親代わりというか、家族の代わりのような存在の仲間が心地良い。それに、ホソクとも同じ趣味のおかげで早く馴染むことが出来たことが彼のコミュニケーションへの、ちょっとした自信にもなっている。
「ミファ、もう一回踊って」
「…恥ずかしいです」
「お願い」
その言葉に弱いミファ。少しだけですからね、と踊って見せ、拍手と賞賛を貰い、八重歯を見せて笑った。
(あ、笑った。)
歯列矯正のされていない八重歯が見え隠れする小さな口元。ナムジュンがホソクに嬉しそうに「八重歯が可愛いだろ」と話していたのがなんとなく分かった気がした。

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テェギ(プロフ) - 柚木さん» 自傷の跡がめちゃくちゃすきです (2018年7月2日 19時) (レス) id: 59032997b8 (このIDを非表示/違反報告)
柚木(プロフ) - テェギさん» ありがとうございます私も愛してます愛してる世界... (2018年6月12日 14時) (レス) id: 1bbb38c60f (このIDを非表示/違反報告)
テェギ(プロフ) - 柚木さん愛してます愛してる世界 (2018年6月12日 7時) (レス) id: 59032997b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚木 | 作成日時:2018年6月11日 20時

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