キミがくれたもの。2 (ページ5)

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Tatsuya side

急に招集かかったものの、そこまで重要視してなかった俺。

けど…さすがに…

チーフ「……目黒の言った通り。ドラマの撮影終わりに藍良さんが結木さんをスタジオの階段から突き落としました。」

「で？藍良さんは？」

チーフ「…」

蓮「逃げた。」

照「は？」

蓮「動けないAを放置したまんま逃げた。その日は俺も勇斗さん…あ、Aのマネージャーに家まで送ってもらう予定で、駐車場で待ち合わせしてたんだけど、Aだけが全然来なくて、スタジオに戻って2人で探したら階段の下で足を押えて動けなくなってるAがいて。」

「……なんで犯人わかったの？」

チーフ「結木さんのマネージャーさんがすぐに防犯カメラを確認してくれて」

蓮「Aも押されて落ちた後、一瞬振り返ったときに藍良さんだったとおもうって」

照「…これ俺らだけじゃどうにもならないっすよね」

チーフ「とりあえずそうなんだけど、藍良さんが見つからない限りお前らにも危害があっては困るからとりあえず岩本と深澤に話した上でほかのメンバーにも状況は伝えようって。」

蓮「…」

「めめ…」

俺も照も想像以上のことに驚きが隠せない。

チーフ「結木さんの事務所の方とも連絡取って対応は会社の方でしていく。とりあえずお前たち自身も気をつけてくれ。」

「めめ…？」

蓮「藍良さん見つかったらすぐ教えてください。」

チーフ「いや、でも…」

蓮「俺は芸能人とか、マネージャーとタレントとかの前に、被害者の家族なんで。」

照「目黒の気持ちもわかるけど」

蓮「わかるはずないっすよ。たった30分くらいですよ。その間に自分の1番大切な人が傷つけられて。自分のせいで。……許せないんです。」

チーフ「…」

蓮「早急な対応お願いします。Aのこと心配なんで。帰ります」

「…お疲れ様」

蓮「夜遅くにありがとうございました。お疲れ様です。」

わかるわけない。
確かにめめの言う通りかもしれない。
もしこれが自分の家族なら、やった張本人を自分で責め立てないと気が済まないと思う。

照「…ごめん。軽率だった」

「照は悪くないから。」

チーフ「…他メンバーにもとりあえずこの事伝える。さっきの目黒みてわかったと思うけど…暴走しすぎないように頼んだ2人とも。」

「わかりました。」

照「進捗は逐一目黒にも、俺らにも伝えてください。」

チーフと約束をしてこの日は解散になった。