I wanna share all of happiness【Ren.M】

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少ししたら看護師さんがやって来て
車椅子に移乗し検査まわり。

血液検査に尿検査
X線、CT、MRI、超音波検査など…

テレビなどでしか見たこと無かった機械での検査。
まさか自分がこんな検査を受ける日が来るなんて思ってもいなかったから、先生などに言われるがまま次々と検査を受けた。

結果は翌日か翌々日にはわかるみたい。

多分検査の疲れだと思うけど凄くだるくて…それを看護師さんに伝えるとお部屋戻って検温しましょうねと優しく声をかけてくれた。


半日程におよぶ検査。
個室のドアを開けるとママと蓮くん。


蓮「検査お疲れ様」

「お仕事は？」

蓮「終わったから直行してきた笑」


なんて優しいんだろ。

だるくて立つのもしんどくて、看護師さんが支えて立たせてくれようとしたところを直ぐに蓮くんが代わりますって車椅子からそのまま私を抱えてベッドに下ろしてくれた。


「ありがと」

蓮「これくらい当たり前だから。」

蓮母「なかなかかっこいいとこあるじゃない」

蓮「うるさい笑」


看護師さんが直ぐに熱を測ってくれて、見ると38.0の熱。
検査長くて疲れましたよね。ゆっくり休んでくださいね。と点滴だけして看護師さんは戻って行った。


蓮母「私もそろそろ帰るわね」

「ママ…今日はありがとう」

蓮母「頼ってくれて嬉しかった！また何かあったら連絡してね？」

「ありがと…」


本当はエントランスまで見送りたかったけど熱のある身体で動ける気もしなくてお部屋で、しかもベッドに寝たままお見送り。


蓮「熱…辛いな」

「蓮くんは…？」

蓮「ん？」

「蓮くんは帰らなくていいの？」

蓮「明日と明後日オフ貰ってきた。」

「えっ…？」

蓮「母さんから結果が明日か明後日くらいに出るって聞いたからさ。A1人で不安にさせるわけにいかないから」

「………っ…」



彼の優しさが嬉しくて、嬉しくてたまらなかった。
不安なことも嫌なことも全部1人で抱えて、解決するのが当たり前だった私の人生。こんなに誰かに思われて心配してくれて、不安を分け合おうとしてくれて…


ああ、生きてて良かったって


本気でそう思った。


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