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過去編
私の病気がわかったのは、大学卒業を控えたときのこと。
起き抜けに関節に痛みがあってなかなか起きれないことがあって、それに伴って発熱もある日が数日続いた。
時期も時期だからインフルエンザかな…と思いながらも風邪みたいな症状はなく病院にもいったけど関節痛は発熱から来るものだろうと解熱剤を渡されておわり。
ベッドから起き上がることすら辛い日もあって、さすがにおかしいと自分でも思ってたけど、心配した蓮くんがオフの日に病院に付き添ってくれた。
私が大学卒業したら入籍すると決めていて、私が大学生になったときから蓮くんとは同棲してた。
同棲って言うけど、家賃や生活費は蓮くん…そして私が施設で育ったことなどの事情を全て知っている蓮くんのご両親が助けてくれて、私は自分の学費で精一杯。
もはや居候と言っていいくらいの立場だった。
蓮「A大丈夫？」
「……うん」
運転をしながら私を気にかけてくれる蓮くん。
大丈夫？って聞かれて大丈夫って答えたけど…
本当は不安でいっぱい。
蓮「着いたよ。行こっか」
「うん。」
マスクにキャップ、伊達メガネ姿の蓮くんがギュッと私の手を引いてくれた。
この間はかかりつけで、今日は大きな病院にきた。
何か原因が分かるといいな…と考えながら待っていると名前が呼ばれて診察室に案内された。
蓮「一緒にいく？」
「……いい？」
蓮「もちろん」
不安すぎて1人で行くのが怖くて蓮くんについて来てもらった。
家での症状とかかりつけで言われたこと…全てを先生に話すとしっかりした検査をしましょうと言われ、そのまま検査入院することになった。
蓮くんは次の日も仕事だから、ギリギリまで一緒にいてくれて、翌日、私の着替えなどを持って、蓮くんのお母さんが来てくれた。
蓮くんのご両親はとっても優しくて、親に捨てられたこと施設で育ったことを話したときも全てを受け入れ、しかも泣きながら話を聞いてくれた。
私たちを本当の両親と思って？とまで言ってくれて、ママ、パパなんて呼ばせて貰ってる。
私が不安そうな顔をしていたのか…
蓮母「Aちゃん、大丈夫よ。ね？」
大丈夫大丈夫といいながらぎゅっと抱きしめ背中を優しくさすってくれるママの温かさに愛を感じた。
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na_chu(プロフ) - ヒロさん» コメントありがとうございます！他にも色々な接点を作っていくつもりなのでこれからも楽しんで頂けると嬉しいです！よろしくお願い致します！ (9月13日 22時) (
レス) @page33 id: 655d574789 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - 何時も楽しく読ませてもらっています。阿部ちゃんの奥さんにはビックリしました。 (9月13日 21時) (レス) @page33 id: 27e2541af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：na_chu
| 作成日時：2023年9月9日 13時
