22 ページ26
.
こどもが欲しい。
ずっと思ってた。
千紗にこどもができてから尚更ベビー用品などを見る機会も増えて欲しくなったと同時にどうしても気になるのは自分の病気の事だった。
蓮「A？」
「えっ…？なに？」
蓮「大丈夫？」
「うん。大丈夫だよ？」
帰りの車内。そんなことを考えてたらぼーっとしてたようで、蓮くんに心配された。
家について、ご飯を作って2人で食べて、ソファに座っていつも通りのゆっくりタイム。
蓮「ねぇA？」
「ん？」
蓮「…Aはこども欲しい？」
急にそんなことを聞いてくるから驚いた。
「急に…どうしたの？」
蓮「急だけど、急じゃないっていうか…俺はね？子ども好きだし、父親になりたいとも思ってる。」
「うん…」
蓮「今日、ベビー用品見てるAがすっごいいいなぁって思ったんだよね。優しい目で小さい小さい靴、服を見つめるAがすっごい綺麗だった。」
「…うそ」
蓮くんにそんな風に思われていたなんて…
たしかにあのとき、自分にこどもが産まれたらこんな靴履かせたいなー…こんな服着せたいなー…って考えてた。
蓮「Aは…こども欲しいって思ってる？」
「…欲しい…よ。でもね怖い。」
蓮「怖い…？病気のこと？」
「ん、それもそうだけど………」
1番ネックになってるのは自分が"愛されずに育ったこと"
よく、聞くでしょ
愛されずに育ったら愛し方もわからないから同じことを繰り返すって…
「私…育てられるかな」
蓮「Aなら絶対にいいママになれるよ。」
「ほんとに…？」
蓮「大丈夫。」
「…ありがと、蓮くん」
多分蓮くんが旦那さんじゃなかったら子どもなんて考えられなかったかもしれない。
蓮「はー！女の子がいいかな、男の子がいいかな」
「もう、早すぎるよ笑」
まだできてもいないこどもの性別の話をしたり、病気と妊娠のことについても2人で調べた。
蓮「A似の女の子がいいかなー」
「女の子だと苦労しそう笑」
蓮「え！？なんで？」
「えー？蓮くんがうるさそう笑」
蓮「そんなことないでしょ！」
「そうかなー？笑」
蓮「男の子なら絶対サッカーやらせる。」
「蓮くん似の男の子がいいなぁ…」
蓮「え、俺がいるからいいじゃん」
「あ、ほら！もうめんどくさい笑」
蓮「そのめんどくさいってやめてよ笑」
2人で笑いが止まらなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 857人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
na_chu(プロフ) - ヒロさん» コメントありがとうございます！他にも色々な接点を作っていくつもりなのでこれからも楽しんで頂けると嬉しいです！よろしくお願い致します！ (9月13日 22時) (
レス) @page33 id: 655d574789 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - 何時も楽しく読ませてもらっています。阿部ちゃんの奥さんにはビックリしました。 (9月13日 21時) (レス) @page33 id: 27e2541af5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：na_chu
| 作成日時：2023年9月9日 13時
