10 蓮side ページ12
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待合室で待ってると名前が呼ばれる。
Aに一緒に来て欲しいと頼まれ、2人で診察室へ。
普通の問診が終わって、今の自分の様子などを話すA。
俯きながら話していたAは気が付かなかったのかもしれないけど、先生が看護師さんに何かを耳打ちして、そのあと、すぐにしっかりした検査をするために入院を言い渡された。
入院の手続きは諸々俺が全部して、その日ギリギリまで、Aが眠るまで一緒に過ごした。
「おやすみ…」
病室を後にして車に戻ると一気に嫌な想像が駆け巡る。
俺が考えても仕方ないのに…
結婚を控えた彼女の病状を勝手に考えてしまい
「あー……」
思わずハンドルに突っ伏した。
1番不安なのはAだし、明日検査があるのに生憎俺は仕事。時間はもう遅いけどそのまま実家へ車を走らせた。
夜11時過ぎ。
実家に着いたのはもう日がまわろうとしていた。
明かりはついているからまだ起きてるはず。
ガチャっとドアをあけ控えめにただいまと声をかけるとリビングのドアが開いて母さんがでてくる。
蓮母「蓮くん。こんな遅くにどうしたの？」
「良かったまだ起きててくれて」
蓮母「お父さんもまだ起きてるよ？」
「ちょっと話があって」
入りなさいって言われてリビングにいくと父さんもいてやっぱりこの時間に来たことを不思議がられた。
ソファに座ってAが検査入院になったこと、現時点での症状などを父さんと母さんに伝えた。
蓮母「Aちゃん、大丈夫なの？」
「検査が明日やるんだけど、俺、仕事で…かなり不安がってるから母さんにAの傍にいてくれないかなっておもって今日来たんだ」
蓮母「もちろんよ！！もはや娘も同然なんだから。」
「ありがとう。それと、俺はもし、Aにどんな病気が見つかっても…結婚したいと思ってる。」
蓮母「私は蓮くんが決めたことなら2人のことを支えていくわ？」
蓮父「何があっても守り抜く気があるんだな？」
「うん。」
蓮父「それなら反対はしない。お前ももう大人だ。でも、一つだけ。」
「なに？」
蓮父「遠慮なく頼ってくれ。今回みたいにAちゃんの傍にいてやって欲しいとか、まだわからないけど、結果次第での資金面とか。」
「…父さん」
蓮母「今回、頼ってくれて嬉しかったわ」
「母さんも…」
蓮父「いいな？」
「わかりました。」
両親からの言葉に思わず泣きそうになった。
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na_chu(プロフ) - ヒロさん» コメントありがとうございます！他にも色々な接点を作っていくつもりなのでこれからも楽しんで頂けると嬉しいです！よろしくお願い致します！ (9月13日 22時) (
レス) @page33 id: 655d574789 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - 何時も楽しく読ませてもらっています。阿部ちゃんの奥さんにはビックリしました。 (9月13日 21時) (レス) @page33 id: 27e2541af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：na_chu
| 作成日時：2023年9月9日 13時
