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これはまずい。
私の暮らしている寮は、深夜0時以降の外出を禁止しているのだ。
だから私はジミンに帰ってこれるときはきちんと前日に連絡してもらうようにしていた。
それなのに、サプライズとかなんとか言ってもうすでに彼はマンションにいるらしい。
どうしよう。どうしよう。
急に訪れた絶体絶命のピンチに鼓動が早まる。
『もしも〜し、ソユナぁ？聞こえてる？』
『えっ、あ、うん…っ』
『今どこなの？？』
『えっ…と、今ね、と、友達とご飯食べにきてて、それが盛り上がっちゃってさ…っ』
ああ、また
また私は、彼に嘘をついた。
『あーそうだったの？帰ってこれそうにない…？』
受話器の向こう側で明らかに落ち込んでいる彼の声が聞こえる。
『んー私は全然飲んでないんだけど、友達結構お酒飲んでて酔ってるんだよね…送ってあげないとだと思うからちょっと今日は厳しいかも…』
『…待ってちゃだめ？』
『え…？』
『どうしても…会いたくて…』
ぎゅうっと胸の奥が締め付けられるようだった。
こんなの、会うしかない、そう思った。
『…わかった。』
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もうすっかり人通りが少なくなった夜道を歩く。
規則を破ったことがバレたらどうなるんだろう。
退学？停学？
良くない言葉ばかりが頭に浮かんでは消え、浮かんでは消える。
そう思いながらも私の足はどんどん彼の元へ向かってペースをあげていた。
ガチャン
ドアを開けると、ソファーでぽつん、と1人座ってテレビを眺める彼の後ろ姿が目に入った。
ドアの音に気づいた彼がパッと振り返って私の存在を見つけると、駆け寄って勢いよく抱きしめた。
『…会いたかった。』
私の一番幸せな瞬間は、彼とじゃなきゃ実現されないもの。
これでいいんだ、これで、何も悪くない、誰も悪くない、
誰も、間違ってなんかいない。
「…愛してる。ソユナ。」
突然の彼の日本語に、心臓が飛び跳ねたようだった。
『えっ…？』
『ふふ、なんて言ったかわかる？』
『あ…え、わ、わかんない…』
慌てて我にかえり、韓国語で答える。
『日本語で、愛してるって言ったんだ。明日からだから少し勉強してたの。』
『あ、あぁ！そういうことね…っ、びっくりした…』
『びっくりした？なんで？』
彼の純粋なキラキラした目が私を捉える。
『え、あ、いや、急に何言い出したのかと思って…はは、』
『ふふ、ひどいなぁ、愛してるって言っただけなのに〜』
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Caesar(プロフ) - 最高！！最高です！まず何より、ジミンとの出会いのところからストーリーがリアルで実際にありそう、って簡単に想像できるし、留学生のつかの間の恋、っていうシチュエーションがスパイスになってて、内容をより緻密なものにしてると思います。本当にただただ脱帽です (2022年10月14日 13時) (
レス) @page4 id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
mii - 作者さんの文章能力が凄すぎて（言葉の工夫の仕方？とか）とても感動する作品でした😭 表現の仕方とか美しくて泣きました😂 (2021年11月29日 2時) (レス) @page50 id: c1d26c370e (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぴー(プロフ) - 反日でも仕方ないよなって思っちゃうやっぱり、素敵な作品でした！ (2021年9月29日 14時) (レス) @page50 id: ddd3529158 (このIDを非表示/違反報告)
みう - これで読むの5回目です。BTSに会いたい・・・ (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9b0cace171 (このIDを非表示/違反報告)
みう - 私はジミンがすごい大好きで夢小説わ見るとすごい楽しくなりました。私も韓国人だったらと思いましたまた書いてくれると嬉しいです。泣きそうでした。けど泣きました。 (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9b0cace171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと
| 作成日時：2017年8月31日 1時
