＊４７D-0 ページ47
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ピンポーン…
それは、私が、寮を出る直前のことだった。
『はーい？』
『お届け物でーす！』
『届け物…？』
そう言われて受け取った小さな箱。
「…なんだろ」
開けてみると、そこには1つの携帯電話と、何か書かれている小さなメモ用紙が入っていた。
” Aの携帯番号が僕のサセンに知られてるかもしれないから、これから連絡取るときはこの携帯にした方がいいよ！僕からのプレゼント！♡ ”
メッセージの最後には、大好きな人の名前があった。
ありがとう、ジミナ。
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『ええ、今日の朝イチ！？』
『うん…』
『え、そしたらもう今空港ってこと！？』
『うーん、それか、向かってる最中か…』
朝から憂鬱そうなジミンがぼそぼそと話し出す。
いくら俺でも、彼女が今日の朝イチで飛び立つことまでは知らなかった。
『ジミナお見送り行かねえの！？』
『や、行きたいよ！でも生放送だし…っ』
『おーい、お前ら何してんだよー、行くぞー？』
遠くでマネヒョンがいつまでも宿舎を出ようとしない俺たちを呼んだ。
『…恨むなよジミナっ』
『え？』
そしたら、行けない理由を作ればいいんだ。
俺は椅子でジミンの足を思いっきり殴った。
ガンッ
『いってえ！！』
鈍い音を立てた瞬間、ジミンは耐えられずその場にしゃがみ込んだ。
『ジミナ、平気！？』
『はぁ！？』
『わ、すごく腫れてる…歩ける？無理？』
『テヒョナお前、自分が殴ったくせに何言って…』
どうした！？ってマネヒョンが駆け寄って来る前に俺はジミンに耳打ちをした。
『歩けないって言って、そうすればインタビュー欠席できる、そしたらその隙に会いに行けるだろ！』
『…にしても無茶苦茶だこんなの…っ』
『ジミナどうしたその足！何があったんだよ！』
『あ…いや、』
『その棚の上のやつ取ろうとしてこれ乗ってたらバランス崩しちゃって…』
こんな一瞬で大嘘をペラペラと話す俺をジミンは口を開けて見つめる。
『すごい腫れだな…今後の活動に影響出すわけにはいかないし…とりあえずインタビューは欠席して医師を呼ぼう。』
俺の思った通りの返事が返ってきて、俺はふと目があったジミンにウィンクをした。
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Caesar(プロフ) - 最高！！最高です！まず何より、ジミンとの出会いのところからストーリーがリアルで実際にありそう、って簡単に想像できるし、留学生のつかの間の恋、っていうシチュエーションがスパイスになってて、内容をより緻密なものにしてると思います。本当にただただ脱帽です (2022年10月14日 13時) (
レス) @page4 id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
mii - 作者さんの文章能力が凄すぎて（言葉の工夫の仕方？とか）とても感動する作品でした😭 表現の仕方とか美しくて泣きました😂 (2021年11月29日 2時) (レス) @page50 id: c1d26c370e (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぴー(プロフ) - 反日でも仕方ないよなって思っちゃうやっぱり、素敵な作品でした！ (2021年9月29日 14時) (レス) @page50 id: ddd3529158 (このIDを非表示/違反報告)
みう - これで読むの5回目です。BTSに会いたい・・・ (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9b0cace171 (このIDを非表示/違反報告)
みう - 私はジミンがすごい大好きで夢小説わ見るとすごい楽しくなりました。私も韓国人だったらと思いましたまた書いてくれると嬉しいです。泣きそうでした。けど泣きました。 (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9b0cace171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと
| 作成日時：2017年8月31日 1時
