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『ソユナ…』
『へへ、ごめん、こんなこと言いたくなかったのに…』
ときどき鼻をすする音が聞こえるから、きっと彼女は泣いているんだろう。
俺はそんな彼女になんて声をかけたらいいのかわからず、ただ相槌を打っていた。
『…ずっとジミナの傍にいたいし、ずーっとこれからも愛してたいけどさ、…っ、日本人の私にはそんな資格すらないのかなぁって、嘘ついてまで付き合い続ける自分最低だなぁって…っ』
『そんなこと…』
『ごめん…困るよね、もうこんな話しない、サプライズ成功させようね、おやすみ。』
俺が大したことも言えないから、電話を切ろうとする彼女。
違う、
違うよ
『ソユナ、』
『…ん…？』
俺はバカみたいなことしか言えないし実際バカだけどこれだけは言える
自信を持って言える
ソユナたちを見てたら、言える。
『人を愛することに資格なんていらないと思う』
『テテ…』
『無条件だよ、人を好きになることなんて。』
ジミンと一緒に
ソユンには幸せになってほしい
だから
『笑っていてよ、ソユナ。ジミナの嫌いなタイプ教えてあげよっか？』
『すぐメソメソする女、だよ』
電話越しでも彼女が慌てて涙を拭く姿が想像できる。
知らないけどね、ジミンの嫌いなタイプなんて。
適当に言ったけど、ジミンの名前を出せば彼女への効果は計り知れない。
ほら、それだけ好きなんでしょ？
十分だよ、ソユン…いや、A。
『サプライズ、絶対成功させるから！ジミナを幸せにできるのは、ソユナだよ。』
『…ありがとう、テテ。』
『いーのよいーのよ、おやすみ、切るよ。』
『うん、おやすみなさい。』
俺の言葉で彼女が少しでも自信を持ってくれたらいい。
大丈夫だよ、ソユン。
幸せになれるよ、絶対。
.
『…ってことなんでユンギヒョン、明日お願いしますよ！』
『なんで俺なんだよ…お前が連れ出せばいいだろ』
『や、俺まだちゃんとあいつとその…仲直りできてないっていうか…』
『はぁ？カップルかよめんどくせえな、』
『ねえユンギヒョンそう言わずに〜、明日のサプライズで仲直りしようと思ってるんですぅー、ていうかそれしかきっかけないんですぅー！』
はぁ、と短く溜息をついたユンギヒョン
『…何時？』
『ああもう本当は優しいんだから、ね、ユンギヒョンそういうとこ好き！』
『いいから何時に連れ出したらいいか早く教えろって。』
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Caesar(プロフ) - 最高！！最高です！まず何より、ジミンとの出会いのところからストーリーがリアルで実際にありそう、って簡単に想像できるし、留学生のつかの間の恋、っていうシチュエーションがスパイスになってて、内容をより緻密なものにしてると思います。本当にただただ脱帽です (2022年10月14日 13時) (
レス) @page4 id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
mii - 作者さんの文章能力が凄すぎて（言葉の工夫の仕方？とか）とても感動する作品でした😭 表現の仕方とか美しくて泣きました😂 (2021年11月29日 2時) (レス) @page50 id: c1d26c370e (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぴー(プロフ) - 反日でも仕方ないよなって思っちゃうやっぱり、素敵な作品でした！ (2021年9月29日 14時) (レス) @page50 id: ddd3529158 (このIDを非表示/違反報告)
みう - これで読むの5回目です。BTSに会いたい・・・ (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9b0cace171 (このIDを非表示/違反報告)
みう - 私はジミンがすごい大好きで夢小説わ見るとすごい楽しくなりました。私も韓国人だったらと思いましたまた書いてくれると嬉しいです。泣きそうでした。けど泣きました。 (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9b0cace171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと
| 作成日時：2017年8月31日 1時
